スポーツの世界ではもはや常識? 「短期集中」が学力アップの秘けつ

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   テスト対策や受験勉強、スポーツの練習など、限られた時間で最高の成果を発揮するには「集中力」が欠かせない。しかし、高い集中を維持できる時間には限りがあり、なかなか持続できないと「課題」に感じている人は多いだろう。

   この「課題」を解決するために、スポーツの世界では「短時間集中」スタイルが唱えられることが少なくない。プロ野球「読売ジャイアンツ」のエースとして活躍した桑田真澄さん(44)もその一人だ。

プロアスリートも太鼓判
プロアスリートも太鼓判

    桑田さんは著書『スポーツの品格』(集英社)の中で、

「僕は高校時代に二回も全国優勝することができましたが、『どこよりも厳しい練習』をしていたわけではありません。実際は、むしろ逆だったのですよ」

とつづっている。その理由を「試合でも練習でも、僕は常にベストな状態でいたいんです。そうじゃないと集中できませんから」と話す。

   現役を引退し、指導者になってからも「短時間集中型」の練習を取り入れ、スポーツ界にはびこる「長時間練習=善」という図式に一石を投じている。

   また、男子テニスの雄であるノバク・ジョコビッチ(29)も、「短時間集中」型の練習にこだわるプロフェッショナルの1人だ。「ある選手は何時間もコートで練習しているけど、自分はどれだけの時間で練習したかではなく、質の高い練習を短時間にするようにしている」とインタビューに答えている。

   このようなプロアスリートが実践する「短期集中型」メソッドが、教育分野でもにわかに注目を集めている。どんな効果があるのか――。

短時間集中のススメ

   通信教育大手「ベネッセコーポレーション」はこのほど、東京大学薬学部の池谷(いけがや)裕二教授が行った「学習時間と集中力に関する実証研究」に協力した。

   この研究では、中学1年生28名を対象に、学習時間を変えて英単語の学習をしてもらい、その後にテストを実施。その結果、長時間の学習(60分×1)よりも、適度な休憩をはさみつつ短時間集中を繰り返す「積み上げ型」学習(15分×3、7.5分休憩×2回)の方が、テストの点数が高く、集中力が一定のレベルを維持していたことがわかった(関連記事)

「積み上げ型」学習(15分×3、7.5分休憩×2回)の対象者の集中度(ガンマ波)の推移
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