ロックバンド「XJAPAN」のYOSHIKIさんが2017年6月20日、活動拠点のアメリカから急遽帰国し、都内で記者会見を開いた。先月16日(米国時間)、激しいドラムプレイが原因による頸椎椎間孔狭窄症のため、緊急手術を受けていた。公の場に姿を現すのは術後初めて。駆けつけたファンからの大きな拍手と黄色い歓声に、「まずはただいま」と挨拶した。コルセットで首を固定した状態で登場コルセットで首を固定した状態で現れたYOSHIKIさんは、「今回の僕の首の手術で皆様に色々とご心配、ご迷惑をかけてしまいまして大変申し訳なく思っております。すみませんでした」と謝罪。その後用意されていた椅子に座るも、すぐさま「座っていると非常に首が痛い」と訴え、立ったまま1時間近くにわたって会見を行った。術後の体調については、「あんまりよくないです。痛いです、むちゃくちゃ。人工の頸椎が体に馴染んでないんですかね。切った場所の感覚がまだなくてですね。ちょうど首の右半分が感覚がないので、誰かに首を絞められている感じで、すごく気持ち悪いです。左手は痺れっぱなしで、何万ボルトも流れているような感じ」と明かした。具体的な症状として、「物が持てない、手が上にあげられない」「お辞儀をするのが辛い」「最初の2週間くらいは寝るのが地獄だった」などを挙げた。そんな満身創痍な状態でありながら、医師からはドラムではなくピアノ演奏であることを前提に、コンサートをすることを勧められたという。麻酔から覚醒後、スタジオに直行したという逸話については、「麻酔がすごかったので、1回なんか身体が死んだみたいな感じで。最初の2、3日は呼吸もちゃんとできない、歩けないみたいな感じだったので、指が動くのかな?って、心配でスタジオに行ってしまいました」と説明した。完治には6か月ほどかかるといい、「今後、僕はドラムを叩けるんだろうか?」「叩けるようになったとしても叩きたいのか?」など不安や葛藤があったことも明かしたが、計「10万羽鶴」ほど折ってくれたファンなどの支えもあり、「自分の中では治らないチョイスはないというか。治ると信じています」と前向きに語った。「まさかToshIからここまで励まされるとは」さらに、術前術後ともに話し合いを重ねたバンドメンバーのToshIさんに対し、「15年前とかであれば考えられないような。まさかToshIからここまで励まされるとは思わなかった。すごいですよね、人生って分からないですよね」と感慨深げに語った。「もしXJAPANが再結成してなかったら、僕は首を2回切ってない」と言いつつも、「痛みは伴っていますが、後悔はしていない」と話した。続けて、今回の手術の原因となった激しいドラムプレイについて、「やっぱりヘッドバンギングってよくないと思います。今さらですけど。考えた方がいいと思います、今後。僕に限らず色んなアーティストの方も。確かに、体の表現としては盛り上げられるけど、確実に健康に悪い」とぶっちゃけて会場を笑わせた。それでも「やはり激しいステージがやりたいと思っている」とし、「やはりドラムやってピアノも弾いて、というのが1番しっくり来るかなって」と復活に向けた思いを口にした。7月から開催される日本ツアー「XJAPANWORLDTOUR2017WEAREXAcousticSpecialMiracle~奇跡の夜~6DAYS」では、YOSHIKIさんがドラム演奏をせずにピアノのみで参加するアコースティック形式で行われることが今月9日に発表されていた。YOSHIKIさんはコンサートについて、「歴史的なコンサートにするように頑張ろうと思っていますし、そうする自信がある」と意気込みを述べた。
記事に戻る