24時間テレビで「築94年」駅舎リフォーム 地元大喜びなのに...鉄オタ「元に戻せ」

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   1923年に建てられた銚子電鉄・本銚子駅(千葉県銚子市)の駅舎が、「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ系)の企画でリフォームされた。

   生まれ変わった駅舎に地元住民からは歓迎の声が相次ぐ一方で、リフォームに複雑な思いを抱く鉄道ファンも。本銚子駅のノスタルジックな雰囲気が駅舎の改装によって「台無し」になったとして、「残念」「元に戻して」と嘆く声が出ているのだ。

  • リフォーム後の本銚子駅(画像は銚子電鉄公式サイトより)
    リフォーム後の本銚子駅(画像は銚子電鉄公式サイトより)
  • 待合室にはステンドグラスも設置された(同)
    待合室にはステンドグラスも設置された(同)
  • リフォーム前、2007年1月時点の駅舎(Fillerさん撮影、Wikimedia Commonsから)
    リフォーム前、2007年1月時点の駅舎(Fillerさん撮影、Wikimedia Commonsから)

待合室にはステンドグラスも

   2017年8月26日、27日放送の「24時間テレビ」では、「ヒロミの24時間リフォーム~オンボロ駅を直そう!~」と題した企画が放送された。これはタレントのヒロミさん(52)が、番組の放送中に駅舎の「生改装」に挑戦するという趣旨だ。

   本銚子駅舎は築94年。一日平均の乗員人員は86人(千葉県統計年鑑、2015年度の数字)で、主な利用客は駅のすぐ側にある市立清水小学校の生徒たちだ。

   番組では、今回のリフォームは清水小学校の生徒たちが依頼したものだと説明。「崩れそうで怖い」「電気もついていない」という生徒の声を紹介しつつ、番組ナレーションでは、

「あらゆるところが朽ち果てた本銚子駅の駅舎。運営する銚子電鉄も、『お金がなくて手が付けられない』という」

と説明した。実際、リフォーム前の駅舎はトタン屋根の一部がはがれ落ちたり、壁に穴が開いたり......と、老朽化が進んでいた。

   いったい、ヒロミさんはこの駅舎をどう改装したのか。

   番組終盤に完成後の姿が披露された駅舎は、外壁にレンガ調のパネルが埋め込まれた「大正ロマン風」の仕上がり。サビだらけだったトタン屋根は、鮮やかなエメラルドグリーンに。待合室には、小学校の生徒たちが手作りしたガラスを埋め込んだ「ステンドグラス」も設置された。

   新たに生まれ変わった駅舎に、普段から駅を利用する生徒たちは感激。番組では、「すごいです!」などと興奮気味の生徒たちが、番組側にお礼の手紙を送る一幕も。思い思いに感謝の言葉を口にする生徒たちの姿に、ヒロミさんは涙をこぼしながら「よかった...」と呟いていた。

「せっかくの風情が台無し」?

   だが一方で、このリフォームに複雑な思いを抱く人々もいる。それは、以前の本銚子駅のノスタルジックな雰囲気に魅力を感じていた鉄道ファン達だ。

   苔むした木の柱に、青黒く錆びついたトタン屋根。周囲にあるのはうっそうと茂る木々だけ。そんなかつての駅舎の光景に趣を感じていた人々から、ツイッターやネット掲示板には、

「キレイにはなったが情緒もノスタルジーも無くなった」
 「せっかくの風情が台無し」
 「もう戻らないんだろうか」

などと残念がる声が出ている。さらには、「ぶち壊しじゃねえか元に戻せ」などと強い語調で訴えるユーザーの姿もみられた。

   こうした鉄道ファンからの意見について、銚子電鉄はどう考えるのか。同社鉄道部の担当者は8月30日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「駅舎の改装後、地元の皆様には連日のように足を運んで頂いています。私どもに届いている意見は、『リフォームしてくれて本当によかった』と好意的なものばかりです」

と話す。

   一部で改装を残念がる声が出ていることについては、「安全面を考えると、以前の状態を続けることも難しかった」と説明。その上で、

「もちろん当社としても、本銚子駅の雰囲気は大切にしています。実際、日本テレビ側には『古さを残してリフォームして欲しい』との要望を伝えていましたから」

とも明かした。

   担当者は取材の終わり、「個人個人で捉え方が違う問題ですので、難しい所ではありますが...」と前置きした上で、

「鉄道ファンの皆様の思いは痛いほど分かりますが、ローカル線の大きな使命は『地域貢献』にあるとも考えています。今回のリフォームを受けて、普段から駅を利用されている地元の方々が喜んでいる。そこは、やっぱり大きいと感じますね」

と話していた。

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