2024年 4月 18日 (木)

プリウスPHVにもスポーツカー仕様 トヨタ、「面白いクルマ」への挑戦

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乗り越えるべきハードル

   本格的な電動自動車時代を前に、クルマは単なる「移動手段」になろうとしている。公共交通機関が発達した都会では、若者のクルマへの関心は薄い。そんな時代だからこそ、改めて運転のワクワク感、興奮を楽しんでほしい。トヨタの強いメッセージが込められていると言えそうだ。

   専門店「GR Garage(ガレージ)」も順次、立ち上げる。「GRコンサルタント」と呼ぶ専任スタッフを配置し、2017年度中に全国39店舗をオープンさせる計画だ。これまで一部で使っていた「G SPORTs」ブランドや、ハチロクのコンセプトショップ「AREA86」は廃止する。

   相当熱のこもった展開だが、問題は需要を掘り起こせるかどうかだ。「GR」シリーズには、これまでスポーツカーとは縁遠いと思われていた車種も含まれる。例えばファミリーをターゲットにしたミニバンのヴォクシー、ノアや、環境に優しく低燃費を売りにしてきたアクアやプリウスα、そしてプリウスPHVなどだ。

   これらに、スポーツカーの走りが求められているのか。新たな顧客をどの程度開拓できるのか。乗り越えるべきハードルは決して低くはない。

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