2018年 9月 21日 (金)

「42度」に注意! 間違いだらけの入浴法 「冷え性はぬるま湯」お悩み別正しい温度は

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【健康カプセル ゲンキの時間】(TBS系)2017年11月26日放送
お風呂の温度は、お悩み別『1度の方程式』で!

   日本人が大好きなお風呂。意外にも間違った入り方をしている人が非常に多いという。お湯の温度がたった1度違うだけで、健康に与える影響が良くも悪くもなるのだ。

   番組では、体のお悩み別に正しい入浴法を伝授しながら、「42度」の温度にある秘密を探った。あなたの浴室の設定温度を考え直してはいかが。

  • お風呂は正しく入ろう
    お風呂は正しく入ろう

お湯は「42度」が自律神経の境界線

   番組では冒頭、恒例の健康クイズが行なわれた。「湯船の中に浸かっている時、カラダにかかる水圧はどのくらいか?」。A:500キログラム、B:700キロ、C:1トン(1000キロ)。正解は「700キロ」だ。それにしても大変な重量がかかるものだが、入浴時の水圧は1メートルの深さで1平方センチメートルあたり1キロかかるため、カラダの表面積と浴槽の深さから計算すると、それだけの圧力が加わることになる。

   あべこうじリポーター「入浴時には、この水圧の影響で手足に溜まった血液やリンパ液が心臓に押し戻され、循環が良くなります。だからお風呂は健康によいのですが、そこで重要なのがお風呂の温度。何と1度の差が健康の良し悪しを分けると言います」

   お風呂の適温とは何か。「温泉の健康効果」のスペシャリスト、東京都市大学人間科学部の早坂信哉教授がこう解説した。

   早坂教授「お風呂の適温は人それぞれで変わりますが、42度が非常に重要になります。42度は自律神経の境界線だからです」

   自律神経は、緊張・興奮している時は交感神経が優位な状態になり、リラックス・睡眠しているは副交感神経が優位になる。42度以上になると、入浴中でも交感神経のスイッチが入り、心拍数が高くなり、血圧が上がる。逆に41度以下になると、副交感神経のスイッチが入り、心拍数が低くなり、血圧が下がる。たった1度違うだけで、真逆の効果になってしまうのだ。

   神奈川県の温泉施設の協力を得て、それぞれ体に不調を抱えている3人の男性に、ふだんどおりの方法で風呂に入る実験を行ない、早坂教授がチェック、正しい入浴方法を伝授した。次の3人だ。

(1)南雲さん(43歳):手足が冷えやすい。ふだんはカラダを温めるため、限界まで熱くして入る。
(2)赤塚さん(62歳):肩こりと腰痛に悩んでいる。筋肉をほぐすため熱い湯に好んで入る。
(3)小湊さん(51歳):気管支炎と鼻炎の持病がある。呼吸が苦しいので、ぬるめの湯に入っている。

「冷え性だから熱い湯に入る」は間違いだった

   早坂教授はまず、42度の温度がカラダにどんな影響を与えるか見せるために、3人の腕に心拍数と血圧を測る装置を付け、入浴前の平常時と、42度と41度の入浴中のデータを調べた。すると、小湊さんの血圧は、平常時で「141」だったのが42度で「158」に急上昇。しかし、41度では「137」に下がった。たった1度の違いで、平常時より高くなったり、低くなったりするのだ。心拍数も同じように上下した。ほかの2人もほぼ同じ結果に。「1度の差」恐るべし。

   続いて3人の入浴方法のチェック、正しい方法をアドバイスした。

(1)手足が冷えるため、熱い湯に入る南雲さん。体温の変化を赤外線画像で調べるサーモグラフィーで見て、42度と41度の入浴直後と1時間後を比較した。すると、何と42度の方が1時間後の体温は下がっていた。熱い湯に入った方がなぜ冷えるのか。

早坂教授「42度の入浴で冷えやすくなるのは、交感神経の影響です。血管が緊張状態になり、毛細血管が縮小して手足に血流が回らなくなり、温かさが体全体に行き渡らなくなるのです」

   そこで、南雲さんには「41度以下のぬるま湯に15分ぐらいゆっくり入った方が冷え性の改善になる」とアドバイスした。

(2)肩こりをほぐすために熱い湯に入る赤塚さん。筋肉の硬さを測る筋硬度計を使い、入浴前と、42度で入浴中の肩の筋肉の硬さを測った。すると、入浴前より入浴中の方が硬くなっていた。次に41度で入浴して測ると、柔らかくなっていた。

早坂教授「赤塚さんの場合も、42度で交感神経が優位になり、筋肉が緊張して硬くなるのです。高い温度で入ると、肩こりがもっとひどくなります」

   赤塚さんにオススメの入り方は「41度以下のぬるま湯で10分ぐらいゆっくり入ると、肩こりと腰痛の改善になる」だ。

(3)気管支炎と鼻炎で呼吸が苦しいため、低めの温度でゆっくり蒸気を吸うことを心掛けていた小湊さんは――。

早坂教授「気管支は交感神経優位で拡張しますから、42度以上の熱めのお湯に入り、蒸気を吸うことで呼吸がしやすくなります」

ということで、小湊さんには「42度で短く5分の入浴」を勧めた。さらに、42度以上の蒸しタオルを使い、蒸気を鼻から20秒吸ってみることも。すると驚きの変化が! 鼻孔が平常時の2倍以上に広がった。交感神経の働きで鼻腔内の腫れがひいたのだ。

小湊さん「呼吸が全然違いますね。だいぶ空気が通るようになりました」

「長湯でリラックス」女子はカサカサ肌にご注意

三宅裕司キャスター「驚きました。3人が3人とも見事に真逆の間違った方法でお風呂に入っていたわけですね。私も熱い湯が好きだから、今日から設定温度を変えないと」
早坂教授「間違った入り方で入ると大変危険です。特に熱い湯に急に入ると、血圧が一気に上がり、血管や心臓に大きな負担となり、死に至る場合もよくあります。健康のことを考えると、ぬるめのお湯に入った方がいいのです」
アシスタントの滝裕可里さん「私、ぬるま湯で2時間くらい入るのが好きですよ」
早坂教授「非常によくありません。皮脂が全部流れてしまいます。肌が乾いてカサカサになりますよ」
滝さん「ひゃあ~、ショック!」
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