2024年 5月 3日 (金)

乳がんは「光らせて」発見・治療する! 全く痛みなしに早期発見できる検査とは

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乳房を圧迫せず、自然に垂らしたまま検査する

   さて、乳がんでは早期発見が何より大切だ。一般的な検診では乳房を圧迫して撮影するマンモグラフィー検査が広く行われているが、痛みのあまり受けたくないという人が多い。街頭で女性たちに聞くと――。

50代女性「マンモグラフィーは、乳房をつぶすから人間ドッグの中で一番つらいのよ」

   そんな中、全く痛みがない最新の乳がん検査が登場した。東京都江東区にある「ハイメディック東京ベイ画像センター」。会員制の人間ドック施設だ。60代女性の石井さん(仮名)が検診に現れた。石井さんは自分で左胸にしこりを見つけ、がんがあることが分かった。この日は、がんの正確な位置を確かめるために最新の「乳房ペット検査」を受ける。

   乳房ペット検査では、胸の部分に穴が開いたベッドにうつ伏せに寝る。そして穴の中に乳房を入れ、そのまま垂らして検査を受ける。検査では特別に開発された「がんを光らせる」薬品を使う。がん細胞に集まる性質がある成分に放射性物質を付着させた「FDG」と呼ばれる薬品だ。患者に注射すると、十数分でFDGががん組織周辺に集まってくる。そのタイミングで検査を開始。FDGが出す放射線を装置がキャッチして画像を見ると、がんが光っているので正確に位置が分かる。乳房が圧迫されないので全く痛みを感じることなく、約20分で検査が終了した。

   石井さんはがんが2か所発見された。悪性度の高いがんほどFDGが集まり、光り方が強くなる。約5ミリ程度の小さながんも発見できる。幸い、石井さんのがんは悪性度が低く、ほかに転移がないこともはっきりわかった。

石井さんは「乳がんは、自分で気づいた時にはもう手遅れだとよく聞くので、安心しました。検査もゆったりと受けられ痛くありませんでした」

   石井さんの場合はがんと分かってからの検査だが、早期発見のための「乳房ペット検査」も受けられる。検査費用は全額自己負担で、施設によって異なるが5万円程度のところもある。

明石准教授「乳房ペット検査は、痛いから受けるのが嫌だというマンモグラフィーのデメリットをカバーする検査です。より早期発見につながる可能性があります。こうした技術の進歩により救われる患者さんが増えていくはずです」
大江麻里子キャスター「マンモグラフィーは、ホント、息ができないくらい痛いです。最新技術で検査のハードルが低くなれば、乳がんの早期発見につながりますね」
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