2024年 4月 26日 (金)

玉木雄一郎氏インタビュー 「右も左も古くさい」時代に、国民民主党はどこへ行く?

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「永田町のユーチューバー」に、16歳から届いたメール

   ―― 選挙を含めて露出の機会を増やすことが支持率アップにつながる、ということでしょうか。PRといえば、ユーチューブに「たまきチャンネル」を開設しました。最近公開された国会議事堂の紹介動画では、衆院本会議場の出入り口の脇にある「酸素ボックス」など、マニアックなものもありました。

玉木:あれはね、マニアックだったでしょ(笑)、私も知らなかった(笑)。実は昨日(10月31日)、あの酸素ボックスの動画を見たという兵庫県の16歳の高校生からメールがありました(スマホを見ながらメールを読み上げる)。ぜひそういう層に、丁寧にアプローチしていきたいなと思っているんですね。これはね、励みになりました。本当に。
「元々、(著名ユーチューバーの)KAZUYAさんの動画や『虎ノ門ニュース』などの視聴者だったので結構な自民党信者でした。そういうのを見て、中学校時代は過激なリツイートをしては、学校からよく指導を受けていました。なので、高校に入っていろいろな思想とふれあい、自分の政治信条をしっかりと方向づけようと思っていたのですが、他の政党を見ていると批判ばかりで、建設的なことを言っている政党がなかなか見つけられませんでした。そんな中に『おすすめ欄』にたまたま出てきた『たまきチャンネル』の動画を見て、初めて与党以外の議員でいいことをおっしゃってるなと思いました。また、もともと国会議員への憧れはあったのですが、玉木さんの国会紹介の動画を拝見させていただき、議員という仕事への真摯な姿やテレビでは報道されない面白い一面に、やはり自分はこの道を進みたいと思うようになりました」

   ―― 政治系の動画が「ネトウヨ」への入り口になる人もいますが、これは驚きですね。

玉木: 予算委員会で質問して総理を怒らせて、それが朝日新聞と報道ステーションに取り上げられても多分、16歳のそういう子はメール送ってこないんですよ。そのルートで伝わる人は伝わると思いますが、違うチャンネルも必要です。潜在的に「政治って大事だし必要だよね」と思っているところに届けることは政治の側がもっともっと工夫してやっていかないとだめだと思います。だから「国民民主党ってなんなの」って言われたら、一言でいうと「新しい答えを作る政党」なんですよ。右も左も古くさくて、どちらかというとその新しい答えを作っていく政治集団。とにかく時代も大きく変化しているし、古い道具で何かやろうっていうんじゃなくて、新しいソリューション、新しいアンサーをどんどん作っていくのが私たちだというのが自分自身のアイデンティティでもあるし、そういうことでがちっとまとまった政治集団に育てていきたいなと思っています。

   ―― 9月の代表選では、「対決路線」「対案路線」といった言葉で対立軸を語る向きもありました。先日の代表質問では「改革中道政党」「新しい解決策や政策をいくつか提案」といった言葉があったことを考えると、ステレオタイプな言い方になってしまいますが、どちらかと言えば「対案路線」に進むということでしょうか。

玉木: まさにその「対決なんですか、解決なんですか、与党にすり寄るんですか、どうなんですか」という問われ方自体が、もう私からすれば古い政治の問題設定の仕方で、全く関心ありません。ただ1つだけ私が言うのは「自民党にとって代わって政権取りたい。そのためにありとあらゆる手段と武器を使おう」ということです。取って代わろうと思っているんだから、もともと「対決」なわけです。ただ、国民の皆さんには、先ほどの16歳の高校生にみられるように、「なんでも反対してる人を自民党に代わって政権を担わせていいのか」と(いう声もある)。本当に取って代わろうと思ったら、自民党より魅力的な党になるしかない。だから私はおかしいところは徹底的に突きます。代表質問をやったときの枝野(幸男)さんと私のどっちが強く安倍さんと向き合ってたかというと、私が弱かったは思わないはずです。相当厳しいところは厳しく言い、他方で(日米地位協定、北方領土などの問題で)「なんでこれやれないの、こうやったら上手くできるじゃないの」と、ばしばしやったわけですよ。対決もするし解決もするんだけど、「解決で対決」をするんですよ。
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