2024年 4月 26日 (金)

玉木雄一郎氏インタビュー 「右も左も古くさい」時代に、国民民主党はどこへ行く?

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また延期で「衆院」「参院」「国民投票」の「トリプル選」も...?

   ―― クレジット決済で2%還元したり、2万5000円分の商品券を2万円で売り出したりする案も検討されています。

玉木:これでキャッシュレス社会を目指す、というのがよく分からなくて。確かに私もキャッシュレス論者ですが、海外なんかを見てるとクレジットカードのキャッシュレス化じゃないんですよ。「Alipay」や「WeChat Pay」が普及したのは、フィンテックを活用して決済コストを下げたからですが、既存のクレジット会社が得をするようなやり方をしているとすれば、また業界の意見を聞いてやってるんじゃないかと疑わざるを得ません。制度を複雑怪奇にしていくぐらいなら、10%で単一税率にして、低所得者には上がった分だけお返しすれば良い。クレジットカードだと、低所得者にも高所得者にもどちらにも還元されます。どちらかというと、クレジットカードで買い物をするのは所得の高い階層が多い。安倍政権がやっているのは所得が高い人を優遇するような政策ばっかりですよ。せっかく財政再建も含めてやろうという消費税の話が、かえってバラマキを誘発しています。税金の3大原則は「公平」「中立」「簡素」。これを満たすのであれば賛成ですが、現在の形では将来大きな禍根を残すと思います。

   ―― 今取りざたされている増税案はきわめて複雑で実現性が不透明な上、安倍政権は「リーマン・ショック級の出来事」が再び起きれば、増税をさらに延期する可能性に含みを残しています。

玉木:  3度目(の延期)はあると思いますね。2019年になって「やっぱり消費税上げません」と。また「新しい判断」とか「米中の貿易戦争が厳しくて世界経済に不安があるからやめます」とか言って...。さらに、「大きな判断と変更」だから衆院解散・総選挙をして、夏の参院選はダブル選でやります、それで憲法改正も国民投票もぶつけますという、「トリプル」でやってくる可能性もあると思いますね。

   ―― これから半年間、永田町の住人は疑心暗鬼で過ごさないといけません。

玉木: 増税の先送りを訴えて選挙するなんてね、邪道ですよ。(自民・公明が政権に返り咲いた12年以降)国政選挙で何連勝もしているのは、野田総理(当時)が決めた消費増税をやらない、ということで票を集めて政権を維持してきているわけだから...。野田佳彦さんの銅像を作って自民党本部に立てておいてもらいたいですね。
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