2021年 3月 9日 (火)

安田講堂事件50年、あのとき何が起きていたのか 法学部出身者が相次ぎ「東大闘争」回顧本

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卒業試験をボイコット

   2019年1月に出た『歴史としての東大闘争――ぼくたちが闘ったわけ』(ちくま新書)も、法学部の活動家だった富田武さん(成蹊大学名誉教授)の回顧本だ。安田講堂事件の時は4年生。少し前に別の事件で逮捕されていたので、立てこもりには加わっていない。「守備隊に入ることを覚悟していただけに、複雑な気持ちだった」という。その後の卒業試験はただ一人、ビラと立て看板でボイコットを宣言したというから、当時の法学部生の中では有名人だったようだ。卒業後は、40代半ばになって大学の教職に就くまでに、長く様々な社会運動に関わったことも明かしている。

   大野正道・筑波大名誉教授による『東大駒場全共闘 エリートたちの回転木馬』(白順社)も、やはり元大学教授による回想録だ。駒場時代のクラス闘争委員会の話が中心になっている。富山の名門、富山中部高校では「50年か100年に1人」と言われた大秀才。1968年に入学した大野さんは、ほどなく東大闘争とベトナム反戦運動の大渦に巻き込まれ、「学生解放戦線」に属すようになる。安田講堂事件の時は、神田カルチェラタン闘争という街頭での支援闘争のメンバーだった。

   69年6月、ASPAC(アジア太平洋圏閣僚会議)粉砕闘争に参加、そこで逮捕、起訴されたことをきっかけに活動から足を洗う。「我々は力及ばずして負けた。負けは負けで、一から再起を図るしかない」。法学部に進んでからは勉強に専念し、学究の道を歩んだ。学部時代は超優秀な成績で、そのまま有給の助手になる資格があったが、まだ刑事被告人だったので、国家公務員の道は閉ざされ、大学院に進むしかなかったという。

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