2019年 10月 22日 (火)

松本人志、高齢ドライバーの「検問」提案 85歳を超えたら「ある程度付き合ってもらわないと」

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   東京・池袋で母子2人の死者と8人の負傷者を出した自動車事故は、運転手の飯塚幸三・旧通産省工業技術院元院長が87歳という年齢であったことから、「高齢ドライバー問題」を改めて社会に突き付けることになった。

   2019年4月28日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)では、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(55)が「飲酒検問ならぬ高齢者検問」の導入を提案したほか、お笑いタレント・バカリズムさん(43)は「地域ごとに規制を決めればいい」と述べるなど、出演者が続々と意見を発信していた。

  • 松本人志さん(2016年撮影)
    松本人志さん(2016年撮影)

「『魔物』を飼っている部分がある」

   高齢ドライバー問題でしばしば対策として持ち上がるのが「免許返納」だが、日本の大半の地域では日常生活で車が使われている。運転できるかどうかは死活問題になる。

   「ワイドナショー」に出演したジャーナリストのモーリー・ロバートソンさん(56)は「お年寄りが免許返納したら誰がいろいろやってくれるのかという対策を含めて考えないと議論できない」とし、現実路線の対策の必要性を訴えた。

「車にしろお酒にしろ、自分より大きな力を操っている。『魔物』を飼っている部分がある。人をはねてしまった時に自分はどうするかという訓練が必要。『はねてはいけない』ではなく『はねてしまった』前提で考える。高齢で体の自由もきかないならば、真っ先に119番に電話するとか」

   飯塚元院長は事故直後、「息子」に電話をかけて「アクセルが戻らず人をいっぱいひいてしまった」などと話したことがドライブレコーダーに記録されていたと報じられた。

   事故で亡くなった松永真菜さん(31)の夫で、長女・莉子ちゃん(3)の父親の男性(32)は24日に開いた会見で、「妻と娘をはねた後、足が悪いということだったので救護できないとしても、なぜ救急車を呼ぶという選択肢ではなかったのか、なぜそうしてくれなかったのか、という思いが非常に強い」と憤りをにじませていた。また、「それぞれのご家庭で事情があることは重々承知しているが、少しでも運転に不安がある人は、車を運転しないという選択肢を考えてほしい。周囲の方々も本人に働きかけてほしい」と訴えかけた。

「60キロまで(しか出ない車に乗ってもらう)とか、代替手段があってもいい」

   番組ではバイオリニストの松尾依里佳さん(35)が「ご遺族が鳴らしてくださった警鐘を、身近な問題だと一人一人が思って取り組まないと、いつか身内が起こしてしまうじゃないかと不安に思いながら本人を説得できずにいる方がものすごくおられる。制度もそうだし、いろいろな変化が喫緊の課題」として、こんな提案をしていた。

「これほどスピードが出て殺傷能力のあるものに乗るのがいつまで可能と言っていいんだろう。たとえば最高速度が遅い、60キロまで(しか出ない車に乗ってもらう)とか、代替手段があってもいいのでは。時速百何十キロも出なければ仮に事故が起きてしまってもここまでの重大事故にならないもの、という方向にシフトチェンジしていくことも(必要)」

   飯塚元院長は事故当時、時速100キロで150メートルほど走行していたとされる。ブレーキ痕も確認されなかった。

   松尾さんは「身内の目」を生かすことも必要と訴えた。

「ご家族が免許更新を止められない。ご本人が言うことを聞かず、免許更新センターにやめさせてと言っても、ご本人の意向があったら家族の意向では止められないと言われる。日頃を知る家族の声がもっと加味されるべきだと思う。介護認定でも、普段できないことが認定の時だけできる場合がある」

   この意見には番組中、犬塚浩弁護士が「ある種の狙い撃ち的なものになるので、家族の意見も含めて総合的に判断するということならできると思う」との見解を加えていた。

「場合によっては降りてもらって健康テストも必要かな」

   一方、福岡県田川市出身のバカリズムさんは「僕の地元も結構な田舎なので老人もバンバン車に乗っている」として、

「車が規制されるとほとんど生活できなくなる。だから地域ごとに決めればいいんじゃないか。都会はこれ以上乗ってはいけないとか、田舎はどうとか。(地域によって)多少危険性も変わってくると思うので」

と地域ごとに規制内容を変えることを提唱した。

   ただ、制度の変更には時間がかかる。松本人志さんは「今すぐできることとすれば」として次のように述べている。

「お手数だが、飲酒検問ならぬ『高齢者検問』というか、車を停めて免許証を見て、高齢者だったら質疑応答するとか、場合によっては(車を)降りてもらって健康テストも必要かな。85歳を超えていらっしゃると、ある程度付き合ってもらわないと」
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