2024年 4月 16日 (火)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 大統領弾劾で、福音派は背を向けたのか

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福音派指導者は「声を代弁していない」と糾弾

   2019年12月22日、福音派指導者約200人は、「クリスチャニティ・トゥデイ」誌の社長宛の共同書簡を発表、「(同誌は)トランプ氏を支持する福音派の声を代弁していない」と糾弾した。

   書簡で、「私たちは執筆者の言うような『極右』の福音派ではなく、聖書を信じるクリスチャンであり、愛国心の強い米国人です」とし、大統領が自分たちの忠告を求めてさまざまな政策を実施してきたことに感謝している、と訴えている。

   このような動きに対して、福音派の信者たち自身はどのように感じているのだろうか。

   テキサス州オースチン郊外に住むエミリー(40代)は、「クリスチャニティ・トゥデイ」の論評を、オンラインで読んだという。

   「福音派といえば、トランプを支持していると思われることにはうんざりしていた。トランプの罷免を望んでいる人たちの声を伝えてくれて、胸がスッキリしたわ」と話す。

   一方、私の知人でトランプ支持者の男性(ニューヨーク市在住、40代)は、「トランプの弾劾訴追は、トランプを支持している僕らが侮辱されたように感じるね」と憤慨する。

   ジョージア州コロンバス在住のマシュー(50代)は、「僕は福音派だけれど、「クリスチャニティ・トゥデイ」なんていう雑誌も執筆者も聞いたことがない。たったひとり、しかもカリフォルニア出身のリベラルなやつが書いた記事に、マスコミが飛びついて、あたかも福音派全体がトランプ氏を見捨てたように報道するのは、おかしな話じゃないか」と首を傾げる。

   同誌はこれまでにも、トランプ氏の移民政策を批判するなど、同氏の厚い支持層とは異なるスタンスをとってきた。読者層は、より都市部に住み、比較的、高学歴であるともいわれる。 

   この雑誌は、著名な伝道師・故ビリー・グラハム氏によって創設された。トランプ氏の有力な支持者である息子のフランクリン・グラハム氏は、「論評には同意しない」とし、「(この雑誌は)最もエリート主義のリベラルな福音主義者らを代弁している」と批判した。

   さらに、「トランプ氏が父を信頼していることを知って、父は彼に投票した。トランプ氏が今、この国に必要な男であると信じていた」とツイートした。

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