2020年 12月 1日 (火)

安倍首相「法務省から人事案」 波紋発言の詳細と、繰り広げられる場外戦と

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   安倍晋三首相が東京高検の黒川弘務検事長の定年延長に関して行った発言に注目が集まっている。共同通信が「『法務省が提案』首相発言が物議(以下略)」の見出しで報じる一方、共同記事に対して産経新聞出版の一部ツイッターアカウントが違和感を示すなどしている。

   首相の言及は、ジャーナリストの櫻井よしこ氏のインターネット番組でのやりとりの中であった。記事配信の数日前に公開されたもので、安倍首相は、法務省が人事案を持ってきて、それを「我々が承認をする」と述べていた。

  • 安倍首相(5月14日撮影)
    安倍首相(5月14日撮影)
  • 安倍首相(5月14日撮影)

共同「無関係強調に疑問の声」

   共同通信(ウェブ版)は2020年5月19日、「『法務省が提案』首相発言が物議 定年延長、無関係強調に疑問の声」の記事を配信した。「検察庁法改正案に反対する前川喜平・元文部科学事務次官」と、国民民主党の小沢一郎衆院議員の2人のコメントが紹介され、前川氏は「(略)首相の言っていることは形式論」と、小沢氏は「総理は何事でも平気でうそをつく」と述べている。

   17日にも、櫻井氏のネット番組(15日)での安倍首相の言及内容に触れながら、「(黒川検事長の定年延長に関し、)安倍晋三首相は、法務省側が提案した話であって、官邸側はこれを了承したにすぎないとの説明に乗り出す構えだ」と指摘する別記事も流していた。

   今回の19日共同記事をツイッターで紹介しつつ、共産党の志位和夫委員長は同じ日、

「『黒川氏の定年延長は法務省の提案』なる首相の主張は、15日の桜井よし子氏(編注:原文ママ)とのネット番組で突然言い出したことだ。到底信じられない話だが、そういう『事実』があるというなら、国会で説明してもらわねばならない」

とツイートした。

   一方、同じ記事を批判的に取り上げたのは、産経新聞出版の書籍編集部アカウントである「産経新聞出版1」で、

「この記事がヤフーニュースのトップに置かれて『首相発言』がトレンドにもあがっていますが、本文に出てくるのは前川喜平元文科事務次官と小沢一郎氏だけ。『元官僚らからは疑問の声が上がる』って...」

と、19日共同記事の前文の一部を引用しながら違和感を表明していた。前川氏も小沢氏も、従来から安倍政権に批判的な発言を行っていることで知られている。

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