2024年 4月 27日 (土)

テレビ報道を飛び出して... 市民スポンサー型メディア「Choose Life Project」が描く未来図

寄付した亀石倫子さん、津田大介さんに聞く CLPへの期待は

   CLPの活動と将来に、寄付した人々はどんな期待を抱いているのか。

   検察庁法改正に関する動画などに出演し、寄付もしたという弁護士の亀石倫子さん。自らもテレビ番組にコメンテーターとして出演したこともある一方、テレビ報道に違和感を感じていたという。

「テレビの場合、いつも同じコメンテーターがさまざまな分野のニュースについて『解説』していますが、CLPは取り上げるテーマごとに複数の専門家が出演し、深く、多角的に語っています。私はテレビ番組に出させてもらっていた時、いつもたいしたことを言えなくて葛藤を感じていたので、CLPのこの手法はとてもいいと思っています」
弁護士の亀石倫子さん(本人提供)
弁護士の亀石倫子さん(本人提供)

   CLPの今後に期待することは。

「政権とかスポンサーとか、何かに『忖度』するのではなくて、市民のためのメディアとして続いてほしいし、支援するつもりです。そして、ネットメディアらしくタイムリーに私たちが本当に知りたいことを取り上げて、それを伝えるのに必要な時間を割き、そのテーマを語るにふさわしい人に語ってもらうスタンスを続けてほしいです」

   都知事選前の候補者討論会で司会者も務めたジャーナリスト・メディアアクティビストの津田大介さんも寄付者の1人だ。

「既存マスメディアの報道のあり方を変え、補う役割を担う『オルタナティブなジャーナリズム』の必要性はずっと言われてきましたが、現実としてはこれまでのネットメディアはその役割を担えていませんでした。ネットメディアのほとんどが広告依存モデルですので、ページビューや動画の再生回数を伸ばすことがどうしても優先され、『数字』に寄与しないコンテンツは制作しにくいからです。これは、既存メディアのウェブサイトも同じ構造です」
ジャーナリストの津田大介さん(本人提供)
ジャーナリストの津田大介さん(本人提供)
「一方、CLPは広告に依存せず、市民が寄付のような形で支えるメディアをめざしています。今のクラウドファンディングでの反響などをみていると、良質な番組を継続的につくれる体制を整えられる可能性は十分にあると思います。将来、サブスクリプションモデル(有料購読型)のモデルに移行することも可能だと思います。大いに期待できると思います」
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