2024年 4月 24日 (水)

店員に奇声、罵声、恫喝...へずまりゅう逮捕の問題動画、警察との口論シーンも  同行のわたきん「安易な考えだった」と懺悔

   大阪市内の衣料品店で、店員に「なんでぼったくってんすか」「(Tシャツは)偽物でしょ」などと罵声を浴びせて返品を迫ったとして、大阪府警南署は2020年10月17日までに、動画配信者の「へずまりゅう」こと原田将大容疑者(29)と「わたきん」こと吉本航容疑者(31)を、威力業務妨害と信用毀損(きそん)の疑いで逮捕した。各メディアが報じた。

   2人はネット上で「迷惑系ユーチューバー」と呼ばれ、これまでに多数の騒動を起こしてきた。今回の逮捕容疑となった行為も、へずまりゅうがその様子を撮影し、自身のユーチューブチャンネルに投稿していた。動画では、店だけでなく、警察官も罵倒する姿も確認できる。

   一方、わたきんは、偏見に基づく安易な考えで行ってしまったと謝罪していた。

  • (左)わたきん、(右)へずまりゅう
    (左)わたきん、(右)へずまりゅう
  • わたきんの謝罪動画
    わたきんの謝罪動画
  • (左)わたきん、(右)へずまりゅう
  • わたきんの謝罪動画

「オラァ!」「クソ、ボケ」

   へずまりゅうは5月10日、「○○の黒人ぼったくり店に凸撃してみた!」とのタイトルで動画を投稿した(伏字は編集部、現在は削除済み)。

   わたきんが大阪市内の衣料品店で購入した海外ブランドのTシャツに糸のほつれがあったとして、「返品してこようと思います」と動画の趣旨を説明し、実際に店に向かった。

   到着後、店員を呼び出し、へずまりゅうは「返品をお願いします。偽物っぽいんですよね」と返品を要求した。店員は撮影を止めるよう再三お願いするも、「モザイクかけます」と従わなかった(動画ではモザイク処理はせず、店の看板も晒している)。

   店員はわたきんに正規品である旨を説明し始めたが、へずまりゅうは大声で「なんでぼったくってんすか」「偽物でしょ」「日本人だまして楽しいっすか」と店員を挑発し続けた。口調も荒くなっていき、「オラァ!」「クソ、ボケ」と恫喝したり奇声をあげたりもしていた。

「また行くぞ、あの黒人の店。覚えとけよ」

   しばらくして店を離れ、巡回中の警察官を見つけると「黒人に服ぼったくられました。一緒に返品お願いします」と周囲に聞こえるほどの大声で叫んだ。

   警察官に事情を説明し、消費者センターに問い合わせるよう言われるも、「市民が騙されてるのになんで仕事してくれないんすか」と不満をぶつける。

   動画では先の店同様、警察官の顔を終始映し、撮影を止めて欲しいと十数回伝えられるも、「ああ、なんでですか」と挑むような口調で返し、カメラを向け続けた。

   押し問答の末、「○○交番の警官、役に立たないです、こいつも。『撮らないでください警官』」「ボケ、オラァ」と警官に吐き捨て、ようやくその場を去った。

   動画は「また行くぞ、あの黒人の店。覚えとけよ」などと脅し文句を並べて終わった。

わたきん、動画の意図を明かす

   へずまりゅうの投稿から2か月が経った7月22日、わたきんはユーチューブで「今回の騒動について」との動画を投稿。動画にはスーツ姿で登場し、終始神妙な表情で一連の経緯を説明した。

   わたきんによれば、問題の動画は、自身がへずまりゅうに共同企画を打診して撮影された。へずまりゅうから「大阪で黒人のぼったくりの店を探している」と伝えられ、「では○○(エリア名)にしましょうと安易な考えで企画が進んでしまいました」とした。

   ターゲットとなった店が悪徳業者である確証は一切なく、「それと思わしき店を発見した私たちは、他の店も開いていなかったのでその黒人のお店に凸(突撃)をしてしまいました」「私もへずまさんも黒人の店はすべてぼったくりという概念であったため、ちゅうちょなく凸を行ってしまいました」と自分たちの都合や偏見で店を選んだという。

   関西テレビの取材に応じた店の店長は「商品は全て正規の方法で仕入れている。動画が投稿されて売り上げが下がり、憤りを感じる」と話しており、複数の報道によれば、大阪府警南署もTシャツは正規品だとしている。

   わたきんは「わたしとへずまさんは、再生数欲しさに動画を手直ししては上げ直すといった行為を繰り返してしまいました」と反省の弁を述べ、へずまは拒否したものの、自身は店に直接謝罪したと主張している。

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