2024年 4月 18日 (木)

脱原発「勘違いしていらっしゃる方も...」 枝野氏「やめるのは簡単じゃない」発言が紛糾した理由

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   立憲民主党の枝野幸男代表の「脱原発」の打ち出し方をめぐり、党内や支持者から賛否両論が噴出している。枝野氏は西日本新聞のインタビューで、「原発をやめるということは簡単なことじゃない」「政権の座に就いたら急に(原発ゼロを実現)できるとか、そんなのはありえない」などと、実際に原発をやめられるまでには相当な時間がかかることを説明した。

   この説明には「現実的」だとして評価する声がある一方で、立憲が政権を取れば速やかに原発がなくなることをイメージしていた支持者からは不興を買っている。枝野氏は、自らの発言は変化しておらず、「『何か宣言をすれば原発はゼロになる』と勘違いをしていらっしゃる方も、党の外にはいらっしゃる」と指摘。「誤解を恐れずに発信」して、引き続き理解を求めていきたい考えだ。

  • 定例会見で脱原発について説明する立憲民主党の枝野幸男代表(写真は立憲民主党の配信動画から)
    定例会見で脱原発について説明する立憲民主党の枝野幸男代表(写真は立憲民主党の配信動画から)
  • 定例会見で脱原発について説明する立憲民主党の枝野幸男代表(写真は立憲民主党の配信動画から)

党綱領「原発ゼロ社会を一日も早く実現」との整合性は

   波紋を広げているインタビューは、「『原発をやめるのは簡単じゃない』枝野氏に聞く」の見出しで2月14日に西日本新聞のウェブサイトに掲載された。その中で枝野氏は、今後の原子力政策について、使用済み核燃料の再処理がフランスで行われていることを念頭に、次のように発言している。

「原発の使用済み核燃料の行き先を決めないことには、少なくとも原子力発電をやめると宣言することはできません。使用済み核燃料は、ごみではない約束で預かってもらっているものです。再利用する資源として預かってもらっているから、やめたとなったらその瞬間にごみになってしまう。この約束を破ってしまったら、政府が信用されなくなります。ごみの行き先を決めないと、やめるとは言えない。でも、どこも引き受けてくれないからすぐには決められない。原発をやめるということは簡単なことじゃない」

   立憲は、綱領で「原子力エネルギーに依存しない原発ゼロ社会を一日も早く実現します」とうたっている。この点との整合性については、

「使用済み核燃料の話は、政権を取ったとしてもたぶん5年、10年、水面下でいろんな努力をしない限り無理です。だから政権の座に就いたら急に(原発ゼロを実現)できるとか、そんなのはありえない」

と話した。

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