ヴァレンティノ、批判殺到の広告を謝罪・釈明 着物の帯でなく「帯を思わせる布」「日本文化を冒涜する意図ない」

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   モデルのKoki,さん(18)が着物の帯らしきものをハイヒールで踏むなどした広告について、イタリア高級ブランド「ヴァレンティノ」の日本法人は2021年3月30日夜、不快な思いさせたとして公式ツイッターで謝罪した。

   この広告では、日本文化に敬意がないなどとツイッター上で批判が相次いで、広告の写真投稿や動画が削除されていた。

  • 公式ツイッターに釈明文を投稿
    公式ツイッターに釈明文を投稿
  • 物議を醸したシーン(ヴァレンティノ日本語版公式サイトの動画から)
    物議を醸したシーン(ヴァレンティノ日本語版公式サイトの動画から)
  • 公式ツイッターに釈明文を投稿
  • 物議を醸したシーン(ヴァレンティノ日本語版公式サイトの動画から)

「日本の文化に敬意を込めて作成されたもの」と説明

   日本法人のヴァレンティノジャパンは30日、公式ツイッターを更新し、Koki,さんを起用した今回のコレクションについて、釈明文の画像を投稿した。

   そこでは、Koki,さんは、日本で撮影を行ったとし、着物の帯を思わせる布の上に座ったり歩いたりしたほか、靴を履いて家の中にいるシーンもあったとした。

   写真や動画について多くの意見が同社に寄せられているとし、次のようにこうした広告の意図を述べた。

「これらのビジュアルは日本の文化に敬意を込めて作成されたもので、日本の文化を冒涜するような意図は全くなく、このシーンで使われた布も、着物の帯ではありませんが、多くの方に不快な思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます」

   ヴァレンティノでは、文化の多様性を尊重しながら、新しい取り組みもしているとして、こう説明した。

「ブランドおよびコミュニティに対する教訓とする」

「ヴァレンティノはコミュニティのひとりひとりの個性、芸術作品、デザイン、クラフツマンシップを尊重するグローバルな規模での文化の包括性を強く支持しています。ブランドは世界すべてのコミュニティを大切な存在であると考え、あらゆる形態の創作表現、アイデンティティ、文化、価値観を尊重しています。
メゾン ヴァレンティノはクリエイティビティと新しい視点を育む未来にフォーカスした文化をベースとしながら、保護とインスピレーション、新しいものへの挑戦にも取り組んでいます」

   写真投稿や動画について、ヴァレンティノジャパンでは、直ちに削除したことを認め、「今回の件をブランドおよびコミュニティに対する教訓とし、メゾン ヴァレンティノはグローバルな規模での文化の包括性をさらに推し進めていく所存です」としている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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