「巨大ロボットものってさあ、ガキ向け番組だけどね。まだ生きてて新作を作れるなら、鬼滅潰す、エヴァつぶす。そのくらいに思わないと80過ぎてテレビアニメの仕事なんてやってられないよ」人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親として知られる富野由悠季(とみのよしゆき)さん(79)は、2021年4月13日放送の「林修の今でしょ!講座」(テレビ朝日系)のアニメ特集に出演し、こんな野心的な言葉を述べた。これを受けてSNS上では、富野さんの活躍に期待が高まっている。「富野さんご本人のパワーそのままガンダムのパワーですね」「ガンダム」は、1979年のテレビアニメを皮切りに人気を博するロボットアニメシリーズだ。ロボットを「モビルスーツ」という兵器として物語に組み込んだリアルな戦争描写や、深い人間ドラマなどが話題となり、一大ブームを巻き起こした。13日放送の「林修の今でしょ!講座」では、「アニメの歴史を変えた」作品の一つとして紹介された。番組では、同作を制作するアニメーション会社「サンライズ」に保管された40年分の資料とともに、見えない部分にもこだわる「細かすぎる設定」を紹介している。例えば、見えないロボットの関節も想定されており、可動範囲やどのように動くかなども細かく設定されているという。番組の取材を受けたサンライズのスタッフは、詳細な設定を作りこむことでリアルさを追求していると話した。そして番組スタッフがサンライズでの取材を終えようとした時のことだった。なんと「機動戦士ガンダム」の原作者である富野さんが登場。スタッフが「今のアニメについて」尋ねたところ、富野さんは冒頭のように述べたのだった。この発言を受けて、スタジオの林修さんは「富野さんご本人のパワーそのままガンダムのパワーですね」とコメントしている。「俺たちの富野由悠季はまだまだやるぞ!!」昨今は「鬼滅の刃」や「進撃の巨人」など数々のヒットアニメが登場している。ロボットアニメにおいても、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が14日時点で興行収入75億円を突破したと話題になっている。このほか「シドニアの騎士あいつむぐほし」なども劇場公開を控えており、SNS上では「ロボットアニメ豊作年」だと注目を集めている。そんな中で、「鬼滅潰す、エヴァ潰す」と発言する強気な富野さん。SNS上では、「意気込みが凄かった」、「俺たちの富野由悠季はまだまだやるぞ!!」と、富野さんに活躍する声が寄せられた。またこの過激ともとれる発言について、「あの人にとっての最大のリスペクトだ」、「生粋の演出家なので自分を演出する事にも長けている」と評する声もあった。さてガンダムシリーズからは、最新作「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」が5月7日から劇場で公開予定となっている。富野さんは同映画の監督は務めていないものの、原作は富野さんが1989年から1990年にかけて発表した小説で、ファンからの期待が高まっている。
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