2024年 4月 26日 (金)

制服の衣替え「気候や体調次第で自由に」 岐阜の中学校の呼びかけに反響→なぜ導入?教頭に聞いた

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「コロナ対策で、洗濯しやすい体操服もOKとした背景もある」

   新型コロナウイルスの感染阻止のため、岐阜県教委は、2020年5月に洗濯しやすい体操服などでの通学もできるとした学校再開ガイドラインを示した。その後、県立高校などでは、制服だけでなく、私用のトレーニングウェアやTシャツなどでの通学を認めるところも出てきたと報じられている。

   前出の中学校も、10月のお知らせで、感染症予防のため学校規定のジャージや体操服などでの通学ができるとしており、同校の教頭は、その背景もあるとした。

「この2年間そのような服装でもOKしていたこともあって、制服の規制を緩めました。昨年は岐阜県内で夏休みも短縮され、30度の真夏日でも登校することもあって、子供への熱中症の配慮が必要になったこともありますね」

   岐阜県内などでは、制服と私服の選択制を採り入れるべきだとする運動も起きており、県立高校の教諭らは7月末、制服ではなく強制力のない「標準服」と表現するよう求める要望書を県教委に出している。

   注目された中学校のお知らせでは、冬服について制服ではなく標準服との表現をしているが、教諭らの運動とは関係はないという。ツイッター投稿者は、教諭らの運動を示して表現の見直しをお願いしたと取材に答えたが、教頭は、「保護者からこの表現をするよう要望があり、こだわる必要がないため、表現方法を制服に限定しなかっただけです」としている。

   今後も同じような衣替えの形式をするかについては、「見通しは立てづらいですね」と教頭は話した。

   大垣市教委の学校教育課は10月11日、衣替えについて取材にこう答えた。

「こちらでは、マスク着用による熱中症対策などを呼びかけていますが、衣替えの方法まで一律に示していません。暑い日が続いていますので、他の学校でも、気候や体調に合わせて衣替えをするよう、自主判断でメールを配信しているところもあります。どんなに暑くても冬服を着なさいと指導している学校はないでしょう。制服のことを標準服と言っている学校はあると思います」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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