2024年 4月 19日 (金)

民放選挙特番、SNSでの話題度は? 視聴者の反応を分析すると...各局で違いくっきり

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   民放の衆議院選挙特別番組(特番)が2021年10月31日に横並びで放送され、各局は趣向を凝らして差別化を図った。

   視聴者はどの番組を評価したのか。SNSデータからひも解くと...。

  • 太田光さん(2020年撮影)
    太田光さん(2020年撮影)
  • 太田光さん(2020年撮影)

甘利明幹事長への耳の痛い?質問に注目

   日本テレビ系「zero選挙」は、フリーアナウンサーの有働由美子氏、嵐の櫻井翔さんの2枚看板で、「どこよりも早く、正確で、伝わる開票速報」を掲げた。人気声優がナレーションを担当し、若年層の取り込みも図った。

   放送日に番組のハッシュタグを含むツイートをSNS分析ツール「Social Insight」で調べると、櫻井さんへの言及が目立った。「櫻井キャスターの取材楽しみ」「櫻井キャスターがいなかったら報道番組を見ようなんて思わなかった」。投稿者の女性比率(推定)は61.3%で、民放5局で最も高かった。

   放送開始をピークに書き込みは徐々に減っていったが、自民党の甘利明幹事長と河野太郎広報本部長へのインタビュー時に盛り上がりがあった。

   甘利氏は金銭授受疑惑を鋭く追及された。落選確実で自身の進退を問われると「一番最初にお話しするのはカメラに向かってではなくて総裁に向かってお話しするんじゃないんですか」と回答しなかったが、有働アナは「カメラの向こう側には国民がいるわけですが」と皮肉を込めて指摘し、時間切れとなった。

#zero選挙を含むツイートのワードクラウド(Flourishより)
#zero選挙を含むツイートのワードクラウド(Flourishより)

   TBS系「選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ」は、「与野党問わず政治家に忖度なしで切り込む!」との触れ込みで、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光さんがスペシャルMCを務めた。Z世代と呼ばれる若者の代表として、トラウデン直美さんやりゅうちぇるさんも出演した。

#選挙の日2021を含むツイートのワードクラウド(Flourishより)
#選挙の日2021を含むツイートのワードクラウド(Flourishより)

   ツイッターでは日テレ同様、番組の顔である太田さんに関する投稿が少なくなかった。

   「甘利さん、これもう戦犯ですよね?もし負けたら」「(れいわ新選組・山本太郎代表に)あいつ態度悪いね」「(二階俊博自民党前幹事長に)人相が悪いんですけど怒ってますか?」と、対談相手への歯に衣着せぬ発言が次々に飛び出した。視聴者からは「面白い」と評価する声がある一方、「酷い」「態度悪い」と苦言も寄せられた。

   賛否を呼んだためか、ツイート数は「#zero選挙」を含む投稿(6763)に続いて5番組中2番目(4161)だった。自民党の高市早苗政調会長に対し、太田さんが学校法人森友学園をめぐる公文書改ざんについて見解を質した場面で、言及が相次いだ。

タレント起用せず...まるでNHK

   テレビ朝日系「選挙ステーション2021」は、元NHKの大越健介さん、大下容子アナウンサーを中心とした陣容で、タレントは起用しなかった。「速さだけでなく『分析力』も備えた『開票速報』で他局を圧倒。選挙をどこよりも深く、力強く、読み解いていきます」と独自性をアピールしていた。

   派手さを抑えたためか、関連ツイートが急増する時間帯はなかった。言及内容は、選挙の趨勢についてが多かった。

#選挙ステーションを含むツイートのワードクラウド(Flourishより)
#選挙ステーションを含むツイートのワードクラウド(Flourishより)

   テレビ東京系「TXN衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ」は、ジャーナリストの池上彰氏が出演し、「家族で楽しむ選挙特番!」「悪魔の辞典2021」「元祖!面白プロフィール」「恒例!池上バスツアー」と娯楽性を訴求した。

   過去の放送では、池上氏の舌鋒鋭い質問が「池上無双」と呼ばれ人気を博したが、今回の放送ではツイート数は民放5局中3番目だった。

#池上選挙を含むツイートのワードクラウド(Flourishより)
#池上選挙を含むツイートのワードクラウド(Flourishより)

   フジテレビ系「Live選挙サンデー」は、「"遠慮なし"の出演者VS与野党幹部!国民の疑問を生直撃」とTBSと同じようなコンセプトだった。辛口コメントで知られる宮根誠司アナ、元大阪府知事の橋下徹氏、社会学者の古市憲寿氏らが出演した。

   番組名と一緒に頻繁につぶやかれた単語は「山本太郎」「維新」「打つ」など。山本太郎氏への中継では、冒頭から「橋下徹×山本太郎 初めての対決」と書かれたテロップが表示され、橋本氏がれいわ新選組の経済政策を猛批判した。

   続けて、古市氏が新型コロナワクチンの接種状況を尋ねると、山本氏は「打っていない」と答え、理由を「それぞれに委ねられるべきです。一番にやらなければいけないのはワクチンの影響をしっかりと厚生労働省が表に出さなければいけない」と説明した。

#Live選挙サンデーを含むツイートのワードクラウド(Flourishより)
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