2024年 6月 16日 (日)

ボクシング現役世界王者「あれを見て格闘技を志す奴はいない」 話題集めたBreakingDownの「功罪」指摘

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「あれはエンターテイメントのイベント」

    「本人がやりたくて知名度を上げるための手段を選んだので否定はしないけど、ボクサーでタイトルを取った人があの場に出てボクサーではない畑の人とああいう風にやると品格的にはあまり良くないかなと思いますね。難しいなと思う。その人の人生なので否定はしませんが、ああいう場に出たらボクサー代表として見られるのでそのリスク、マイナスはある」

    同イベントは格闘技ではないとする一方でエンターテイメントとして大きな魅力があると指摘。「これがきっかけで名が売れた一般の人は多い」とし、「朝倉未来さん発足でそこから知名度が上がって今活躍している人は多い。そういうプロデュース力は凄いと思う」と素直に称賛した。

    さらにスタッフから「結果的に格闘技に興味を持つ人は増えるのか?」と問われると、「ブレイキングダウンきっかけでは(興味を)持たないでしょ」と否定的な見解を示し、「あれを見て格闘技を志す奴はいないでしょ。いたらびっくり。格闘技じゃないっすよ。あれはエンターテイメントのイベントですよ」との持論を展開した。

    そして格闘技の世界で生きる選手として「注目浴びてなんぼの世界。そこだけ見たら大成功だと思う」と評価しつつも「すごいことやっているけど格闘技という括りでは見てほしくない。格闘家としては。それはみんな思ってるんじゃないかな」と率直な思いを述べた。

    京口は17年7月にIBF世界ミニマム級王座を獲得し王座を2度防衛。18年12月にWBA世界ライトフライ級スーパー王者をTKOで破り世界2階級制覇を達成した。今年6月には敵地メキシコで王座統一戦を行い、正規王者を8回TKOで下して王座統一に成功した。

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