2024年 4月 20日 (土)

巨人は「きつい戦い待ってる」掛布雅之氏が見解 リリーフ陣不安で「守り勝つ野球見えてこない」

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   プロ野球阪神の元選手で野球解説者の掛布雅之氏(67)が2022年7月26日にユーチューブチャンネルを更新し、セ・リーグのペナントレース後半戦の展開を独自に予想した。

   セ・リーグ前半戦はヤクルトが勝率.622で首位を独走。2位・阪神、広島に11ゲームの大差を付けリーグの貯金を独占している。前半戦最終戦となった24日の広島戦で勝利し優勝マジック「41」が再点灯した。

  • 原辰徳監督(編集部撮影)
    原辰徳監督(編集部撮影)
  • 原辰徳監督(編集部撮影)

「ヤクルトの大型連敗は考えづらい」

   前半戦終了時点での順位は1位ヤクルト、2位は勝率5割で阪神と広島が並び4位DeNAが1.5ゲーム差で追っている。ヤクルトに13.5ゲーム差を付けられた巨人は5位に低迷し、借金「12」の中日が最下位に沈んでいる。

   掛布氏は前半戦の戦いぶりから「ヤクルトの大型連敗は考えづらい」とし、「残りゲームなどを色々考えるとどのチームがAクラスに食い込んでくるかの戦いに変わってくると思う。その中で一番怖い存在となるのがDeNAだと思う」との見解を示した。

   DeNAに注目する理由として強力な打線と投手陣の安定ぶりを挙げた。

   打線に関して「牧君の状態が少し落ちてきているがオースティンが後ろを打つようになって牧君をいい形で挟めれば牧君の状態が上がってくると思うので上がり目しかない」と評価し、投手陣については「横浜の左の今永君を含めた先発ピッチャー陣も頭数が揃ってるし、後ろの山崎君も今年はまあまあ投げ切ってる部分がある」と語った。

   一方、5位に低迷する巨人に関しては、坂本勇人選手(33)の戦線離脱がチームに大きな影響を与え、復帰の時期によっては上位に浮上するのは難しくなるとの見解を示した。

   坂本は4月30日の阪神戦で右ひざを負傷して出場選手登録を抹消。6月9日の交流戦で復帰するも7月6日のヤクルト戦で途中交代し翌7日に出場選手登録を抹消され、予定していたオールスターゲームの出場を辞退した。

「(坂本が)長期離脱になった時にAクラスも危ぶまれる」

   掛布氏は「坂本君という大きなチームの柱がケガをしていなくなることによって坂本君の穴を埋めることが出来るショートを守れる野手はいない」と断言し、次のように持論を展開した。

「その穴を埋めるのはどうしたらいいのかと考えた時に野手で埋めるのではなくバッテリーを含め、いかに失点を防ぐような守り勝つ野球を巨人が出来るかどうかだと思う。そう考えると巨人の7回、8回を投げるピッチャーが不安になってくる。そうなると守り勝つ野球が見えてこない」

   そして現状の巨人投手陣の内容から最終的に阪神、広島、DeNAが巨人を上回る可能性があるとし、「オールスターを挟むので(坂本の復帰が)どのくらいかかるか分からないが、オールスターが明けるくらいに戻ってくることが出来るのであれば最小限のマイナスで済む可能性はある。これが長期離脱になった時にAクラスも危ぶまれるのではないかとみてしまう」と言及した。

   また、自身の経験から夏場はリリーフ陣の層の厚さが勝負を左右するとの見解を示し、「その層の厚さを一番持っているのが阪神。広島、阪神、横浜は上がり目しかない。巨人は上がり目の名前が挙がってこない。そう考えると巨人のオールスター後の残り50試合くらい、結構きつい戦いが待っているんじゃないかという気がする」と今後を不安視した。

   後半戦がスタートする29日から敵地・横浜スタジアムでDeNAとの3連戦を予定。8月1日からは本拠地・東京ドームで阪神3連戦に臨む。

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