2024年 4月 24日 (水)

高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
マスコミの岸田首相オンライン取材、コントを見ているようで笑いが止まらなかった

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   岸田文雄首相は新型コロナウイルスに感染したが、2022年8月22日から首相官邸に隣接する公邸からオンラインで公務をしているという。一刻も早い回復を祈りたい。

   22日からオンライン公務ということだったが、午後7時すぎにオンラインで記者団の取材に応じた。

   首相は、官邸において、いわゆる「ぶら下がり取材」を受ける。これは、首相が執務室を出てきた時に、まわりを記者が取り囲み、首相が立ったまま、取材を受けるものだ。

  • 首相官邸ウェブサイトより
    首相官邸ウェブサイトより
  • 首相官邸ウェブサイトより

官邸記者クラブの意味

   オンライン取材の報道をみて、かなり笑ってしまった。通常の「ぶら下がり取材」で、岸田首相だけがオンラインで、そのほかの記者は岸田首相が映し出されるモニターの前に集まり、モニターから流れる声をボイスレコーダーで拾っていたのだ。

   本J-CASTニュースでも<モニター前に記者集合...岸田首相リモート会見が「シュールすぎ」 SNSで違和感噴出、官邸の見解は>と報じられていた。

   普通は、オンラインと聞けば、会議IDを送ってもらって、自分のデスクで行う。そうすれば、録画録音機能があるので、それを使って対応する。マスコミからはこうした発想がないのか、あっても官邸側が対応できないのか、よく分からない。

   マスコミの中には、モニターに映し出された岸田首相を取り巻く記者たちにカメラマンが混じって、モニターをそのまま首相記者会見として放送しているところもあり、コントを見ているようで、筆者は笑いが止まらなかった。

   官邸側も、折角オンラインなのだから、それをそのままネットに上げればいいものを、そうした工夫はない。もっとも、それを行うと、官邸記者クラブの存在意義までなくなってしまうだろう。官邸に物理的にいて、首相の「ぶらさがり会見」の様子をすべて握っているのが官邸記者クラブの意味だからだ。ぶら下がり会見をそのまま官邸がネットに流したら、記者クラブの意味がなくなる。

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