2024年 4月 28日 (日)

クリープを直接舐めた味「そのまんま」 再現度話題のユニーク菓子、なぜ誕生?森永製菓に聞いた

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    森永乳業(東京都港区)のロングセラー商品「クリープ」。コーヒーや紅茶に入れる粉末クリームだが、これをそのまま食べた経験のある人、少なくないのではないか。

   ミルクとは少し異なるクリープの味にはまってしまった人々に向けたお菓子、「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」が発売された。SNSでは「親の目を盗んでなめてたクリープそのまんまの味」などと注目を集めている。

  • 再現力が話題の「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」
    再現力が話題の「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」
  • 「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」(実物)
    「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」(実物)
  • 「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」(実物)
    「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」(実物)
  • 再現力が話題の「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」
  • 「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」(実物)
  • 「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」(実物)

「クリープを瓶から食べてた人に超オススメ」と話題に

   クリープは1961年発売。時代によって多少の変化はあるものの、黄色いラベルに赤い「Creap」の文字を記したパッケージが約60年にわたって採用されている。

   クリープをそのまま食べたい、という需要は以前からあるようだ。2011年には、森永乳業サイトでクリープだけを焼いたクッキー「サクサクリープ」のレシピが紹介され、SNSで大きな話題になった。

   そのクリープ味を、森永製菓(東京都港区)がお菓子で再現し、商品化した。2022年10月18日、まるでクリープを焼いたような白い焼きチョコレート「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」を発売したのだ。

   取材に対し、森永製菓は次のようなこだわりを述べる。

「クリープのコクをしっかりと感じられることを前提に、焼く事でサクサクリープとの親和性も感じて頂けるよう、当社独自のベイクドチョコレートの技術にて味わいを再現しました」

   ツイッターでは発売日から「クリープを瓶から食べてた人に超オススメ」といった口コミが拡散されている。

「ベイクドチョコのクリープ味、うん、なんかクリープっぽい!ホワイトチョコな味!」
「流石コーヒーとの相性抜群です。昔、瓶からスプーンで直喰いしてたの思い出す」
「クリープのチョコ、絶対クリープ直で食べてた人が作ったでしょ」

そもそも「クリープ」そのまま食べていいの?

   クリープをめぐってはインターネット上で、「さすがにクリープ直食いは怒られるから紅茶に浮かべて溶ける前に吸い込むというのをやっていた」「そのままスプーンで食べて母に注意された」といった声もある。

   クリープをそのまま食べることを戸惑う人もいるが、森永乳業によれば問題ないという。

「クリープは100%牛乳由来成分で出来ておりますので、そのまま召し上がっていただくと、ギュッと濃縮されたミルクの美味しさを実感いただく事ができます。 実際にクリープをそのまま喫食されるクリープファンの方がいらっしゃる事も認識しております」

   また「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」をめぐっては、クリープ味の再現力の高さからそのまま食べていた人が作っていたのではないかという推測も広がっている。実際のところを森永製菓に尋ねた。

「残念ながら直で食べてはいなかったのですが、検討をきっかけにサクサククリープを実際に作り、そのおいしさに感動しました。 お客様にも同じように楽しみながら味わっていただけると嬉しいという想いで開発したので、率直に嬉しい限りです」

販売は好調、なくなり次第終了予定

   森永製菓と森永乳業はこれまでにも様々なコラボ商品を販売しており、今回は「森永乳業の人気商品がお菓子に大変身」をテーマに検討が行われたという。

森永製菓「検討する中、クリープをそのまま焼いて食べる『サクサクリープ』も連想できるお菓子が面白いのではないか、またそれは当社ベイクドチョコレートの技術で再現できるのではと開発担当者と盛り上がり発売に至りました」

   森永製菓では前向きに「面白い!」「話題になりそう!」といった声が多かったという。クリープを販売する森永乳業は取材に対し、「サクサクリープに注目されて出てきた商品アイデアだったという事には驚きがございました」と振り返った。

   こうして開発された「クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ」は、期間限定で全国のスーパーやドラッグストアで取り扱われている。なくなり次第販売を終了する。森永製菓によれば、ここまでの売り上げは好調だそうだ。森永乳業は次のようのコメントした。

「クリープはコーヒーの最高のパートナーという位置付けから長きにわたり愛されてきましたが、『クリープ焼いちゃった風ベイクドチョコ』や、『クリープ』味そのものが人気を博していることに関しては、クリープそのもののおいしさを再認識していただけるきっかけや、コーヒー以外での用途への展開が広がっていく事のきっかけにつながる、大変ありがたい機会だと捉えております」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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