2024年 5月 2日 (木)

「日本はあらゆる面で数段上にいる」 韓国メディアも悲観するWBC日韓代表の「実力差」

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   韓国野球委員会(KBO)は2023年1月4日、今年3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の最終登録メンバー30人を発表した。

   海外組は大リーグ・パドレスの金河成内野手(キム・ハソン、27)、パイレーツ崔志萬内野手(チェ・ジマン、31)、カージナルスのトミー・エドマン内野手(27)らが選出され、韓国リーグからは、元中日ドラゴンズの李鍾範(イ・ジョンボム)氏の子息で昨季リーグMVPの李政厚外野手(イ・ジョンフ、24)などが選ばれた。

  • プレミア12の韓国代表(写真:アフロ)
    プレミア12の韓国代表(写真:アフロ)
  • プレミア12の韓国代表(写真:アフロ)

国内リーグ今季15勝右腕は選出されず

   今季国内リーグで15勝をマークした速球派右腕・安佑鎮投手(アン・ウジン、23)は、高校時代に起こした暴力事件の影響で選出されなかった。複数の地元メディアによると、安の代表選出をめぐり「選ばれるべきではない」との世論が多かったという。

   韓国は1次ラウンドで日本と同じプールBに属し、3月9日に東京ドームで行われる初戦でオーストラリア、10日の第2戦で日本と対戦する。

   日本のライバルとなる韓国メディアはWBC代表メンバーを一斉に速報し、各メディアがそれぞれ特集記事を組んだ。スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、自国代表と日本代表の力を比較しながら代表を率いる李強喆(イ・ガンチョル、56)監督の戦略を解説した。

   同メディアは「WBC代表チーム、日本ではなくオーストラリア戦に全力注ぐ」などのタイトルで記事を公開。韓国は1次ラウンド初戦のオーストラリア戦で敗れた場合、1次ラウンド通過が難しいと判断しオーストラリア戦勝利を第1目標にしたと伝えた。

現実的に韓国が日本を超えるには力不足

   李監督はオーストラリア戦に合わせて選手を選出し、右投手を多く抱えるオーストラリアに対して8人の左打者を代表に選出したと説明した。一方でオーストラリアの打撃陣はフォークボールなど落差の大きな変化球に弱いとし、変化球を得意とする2人の投手を選出したという。

   日本は大谷翔平投手(エンゼルス、28)、ダルビッシュ有投手(パドレス、36)ら世界最上級の選手で代表チームを構成するため客観的に見て日本がプールBの1位候補であるとし、韓国とオーストラリアが2位をめぐって争うだろうと分析した。

   同メディアは別の記事で、最強メンバーを揃える日本は韓国にとって大きな障害になり、現実的に韓国が日本を超えるには力不足だと指摘。そして韓国と比べて日本はあらゆる面で数段上にいると分析した。李監督は1月4日のメンバー発表会見で日本についてあまり語らず、できるだけコメントを避けたという。

   WBCは3月8日に開幕し、プールBの日本は9日の初戦で中国と対戦。10日の第2戦は韓国、11日の第3戦はチェコ共和国、12日の第4戦でオーストラリアとそれぞれ東京ドームで対戦する。

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