2024年 5月 7日 (火)

G7サミットは「独り言を言っているようなもの」「何の貢献もしてない」 マハティール元首相が苦言

「マレーシアは多民族国家だが、将来的には大半の国家が多民族国家になるだろう」

   成立が迫っている日本の入管難民法改正案に関する質問も出た。現行の規定では難民認定手続き中は強制送還を停止されるが、改正案では申請が3回目以降なら送還を可能になる。このことが「移民問題の解決に寄与するか」という問いだ。

   マハティール氏は、世界的に移住が増えているとして、

「日本政府が移民を制限する政策を持っているかどうかは別として、将来的には移民が発生するだろう」

とした上で、中国と周辺国、あるいは朝鮮半島内部で戦争が起きた場合、多くの人々が避難を余儀なくされ、「それを日本は『来ないでください』と言えるのか」。マレーシアがミャンマーからのロヒンギャ難民を人道的観点から受け入れざるを得ないことを挙げて、

「法改正の有無にかかわらず、日本はゆっくりと時間をかけて多民族国家になるだろう」

と話した。

   マレーシアはマレー系約70%(先住民15%を含む)、中華系約23%、インド系約7%で構成される多民族国家。マハティール氏は質疑応答に先立つ冒頭発言でも、

「マレーシアは多民族国家だが、将来的には大半の国家が多民族国家になるだろう」

と話した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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