「スタッフの身に危険」中学生を出禁に マック貼り紙が波紋...名指しされた学校の見解は

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   大手ハンバーガーチェーン「マクドナルド」の神奈川県相模原市内の店舗で、中学生が迷惑行為をしていたため出入り禁止にするとした貼り紙が出されていたと、ツイッターで写真が投稿され、関心を集めている。

   名指しされた市立中学校の副校長は、貼り紙は知っているとしたうえで、「店から連絡を受け、職員が行って生徒を指導した」などと取材に説明した。日本マクドナルドの広報部は、中学校と警察署に相談して掲出したもので、現在は言い回しを変えてあると取材に明らかにした。

  • マクドナルド(写真:森田直樹/アフロ)
    マクドナルド(写真:森田直樹/アフロ)
  • マクドナルド(写真:森田直樹/アフロ)

「店から連絡を受け、職員が行って生徒を指導した」

   この貼り紙の写真は、2023年7月20日にツイッターで投稿された。

   窓のようなところに貼られており、「お客様各位」と題し、店の利用に感謝したうえで、中学生には厳しい内容を告知していた。

   掲示では、「店内での中学生迷惑行為に関して、他のお客様へのご迷惑、店舗スタッフの身に危険を感じることがございます」と報告し、店の近くの市立中学校を名指しして、同校の生徒が店に出入りすることを禁止とさせていただくとした。

   ツイッター投稿は、5万件以上のいいねが押されており、写真が拡散して、中学生がどんな行為をしたのかと大きな話題になっている。

   名指しされた中学校の副校長は21日、J-CASTニュースの取材に対し、「店に貼り紙が出されていたのは承知しています」と答えた。

「昨年度は、生徒が店内で騒いでいると店から連絡を受けたことがあり、職員が駆け付けて、騒いだ生徒に指導を行いました。交番の警察官が対応したこともあります。昨年度中に、生徒は出入り禁止にするとの連絡も受けています。貼り紙については、お店に出されていることを1、2か月前に気づきました。お店が判断することになりますが、今でも出入り禁止になっていると思います」

「夏休み前に生活指導を行い、店の使い方を守るよう呼びかけた」

   ネット上では、半年ほど前の店の口コミで、貼り紙が店の入り口に出され、生徒が出入り禁止になったとする投稿が出ていた。それによると、中学生らは試験期間中などに店に現れ、店に居座って大声を出したり、注文せずに弁当を持ち込んだりするなどしたという。

   これに対し、副校長は、生徒の迷惑行為があったことは聞いているとしながらも、「具体的な内容については、個人の特定につながる恐れがありますので、お答えを差し控えさせて下さい」と話した。貼り紙にあったように、店舗スタッフが身に危険を感じることがあったのかについては、把握していないとした。

   学校の生徒に対しては、「夏休み前に生活指導を行い、店の使い方やあいさつなどを守って行こうと呼びかけました」と話している。

   相模原市教委の学校教育課は7月21日、取材に対し、「学校が迷惑行為について確認しており、詳細が分かれば、状況に応じて対応することになります」と説明した。

「学校と警察に相談して掲出したが、現在は言い回しを変えてある」

   日本マクドナルドの広報部は7月21日、貼り紙は1月13日から掲出していると認めたうえで、取材に次のように説明した。

「現在は掲載内容を一部変更したものを掲載しております。店舗のご利用の方法について、他のお客様へのご迷惑となる行為や、従業員への言動などへ問題があったためです」

   どのような中学生の迷惑行為があったかについては、「店舗のご利用の方法について、他のお客様へのご迷惑となる行為や、従業員への言動などへ問題があったという報告は受けておりますが、学校と店舗の個別案件となりますため詳細の回答はひかえさせていただきます」と述べた。

   この貼り紙は、店が中学校と警察署に相談して掲出したとしたうえで、「本社としては事前に内容を把握していなかったため、言い回しなど店舗と再検討し、改めて掲載しております」と明らかにした。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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