馬に飛び蹴り...「高浜おまんと祭り」が物議 春日神社は謝罪「やり方を変えないといけない」

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「SNSで拡散する時代に合わせ、やり方を変えないといけない」

   こうした行為を受けた馬について、獣医にかかったところ、蹴られたとみられる左の側面には異常がなかったと診断されたという。

   祭りの閉会式を撮った動画も、ツイッターで投稿されており、式では、代表者が無事に祭りが終わったと感謝するとともに、次のように述べていた。

「近年の動物虐待の問題など様々な問題がある中で、時代の流れを採り入れながら、先人たちが築き上げてきたこの伝統ある勇壮なおまんと祭りを、熱いおまんと魂を、後世に受け継いでいただけるよう祈念いたしまして、感謝の言葉とさせていただきます」

   春日神社の禰宜は10月2日、J-CASTニュースの取材に対し、動画を見た人から電話があり、宮司が確認して関係者と話し合い、公式サイトでお詫びを出したと明らかにした。

「祭りでは、馬を蹴るなど暴力行為をしないようにしています。こうした行為があったのは、神社として残念です。法被で馬を叩くことまで規制していませんが、竹で馬を叩くことは、数年前に問題となって止めることにしました」

   今回、なぜ飛び蹴りがあったのかについては、まだ事情を聞いていないとした。左前脚に包帯をしたり眼帯をしたりした馬については、ケガをしたかなどの確認はまだ取れていないという。

   三重県桑名市内の多度大社で5月に行われた「上げ馬神事」では、馬が転倒・骨折して殺処分されると、抗議が殺到する騒ぎになり、大社が次回から坂を緩やかにするなどの対策を取ると報じられた。

   高浜市無形民俗文化財に指定されているおまんと祭りについて、春日神社では、「多度大社で色々と問題があり、同じ馬の神事ですから、注目されていました。祭りが始まる前にも電話があり、『廃止してほしい』とも言われました。しかし、祭りを止めようという話は出ておらず、伝統ですのでこれからも続けていきたいです。とはいえ、写真や動画がSNSで拡散する時代ですので、その流れに合わせて、やり方を変えないといけないとは考えています」話している。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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