2024年 4月 29日 (月)

「私人逮捕系YouTuber」に絡まれたらどう対応すべき? 強く反論はNG...弁護士が解説

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   痴漢や盗撮、チケット転売の疑いのある人を私人逮捕するYouTuberをめぐって、昨今、SNSで批判が高まっている。

   私人逮捕系YouTuberに痴漢の疑いをかけられ、私人逮捕されそうになったら、どのような対応をするべきか。またとるべきではない行動はあるか。

   J-CASTニュースの取材に対し、弁護士は「可能な限り距離を取り、できればその現場から速やかに離れることをおすすめします」と見解を述べた。

  • YouTubeチャンネル「ガッツch」より
    YouTubeチャンネル「ガッツch」より
  • YouTubeチャンネル「ガッツch」より

「痴漢をしていないのに痴漢の疑いをかけられた場合には、誤認逮捕されてしまう可能性が高くなります」

   「パトロール系YouTuber」を自称し、痴漢・盗撮の撲滅を掲げて活動する「ガッツch」の中島蓮さんは、2023年9月30日に「【超問題作】Twitter(X)で冤罪暴行をしたとして大炎上した私人逮捕の一部始終です【前編】」という動画をYouTubeに公開した。

   痴漢を疑われた男性は、中島さんに電車を降りるよう促された。被害を受けたとされる女性の1人は「何もされていない」と主張しており、被疑者の男性も冤罪を主張した。その後、男性は駅員と警察に引き渡された。

   Xでは中島さんに対し、やりすぎではないかという旨の批判の声が寄せられている。

   また、「犯罪撲滅活動家」を名乗り更生支援の活動をしているYouTuber・フナイムさんは9月、ジャニーズタレントが出演する舞台のチケット転売をする一般人を私人逮捕したとXに投稿し、物議を醸した。

   フナイムさんをめぐっては、8月にもアイドルグループ「乃木坂46」のコンサートチケットを転売したとされる人物を制圧する様子を収めた動画を公開し、賛否の声が上がっていた。

   Xでは、私人逮捕YouTuberに関して

「私人逮捕のような集団に絡まれたらどう対処するのが正解なんだろ」
「無実なのに突然絡まれたらと思うと恐怖すぎる」
「私人逮捕系な人に絡まれたら、私ら一般市民は、すぐに110番した方が良いのかな」

といった声が寄せられている。

   私人逮捕系YouTuberに痴漢の疑いをかけられた場合、どのような行動をとるべきか。11月1日、取材に応じた弁護士法人ユア・エースの正木絢生代表弁護士は、「痴漢をしていないのに痴漢の疑いをかけられた場合には、誤認逮捕されてしまう可能性が高くなります。自分は犯罪行為をしていないと申し開きをしてそれが通用すればいいのですが、現行犯人を逮捕すると気負っている逮捕者に対して、そのような弁明をしても必ずしも通用するとは言い切れません。可能な限り距離を取り、できればその現場から速やかに離れることをおすすめします」と見解を述べる。

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