勤続3~5年社員の4割「早く転職したい」...これからなのに辞めてどうする? 企業と社員へ...専門家がアドバイス

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転職前に、今の会社に条件交渉をするのも手だ

――企業側にすると、これからバリバリ働いてもらおうと思っている人に転職されるのは痛手のはず。企業は、具体的にどういった対応が求められるでしょうか。

調査担当者 弊社で人事異動とモチベーションの関係を調べた調査があるですが、部署異動によってモチベーションが上がった人が、下がった人より2倍半も多かったという結果が出ています。ですから、社内異動は転職を防ぐ1つの手かと思います。

また、弊社の従業員満足度調査では、自分の仕事が社会に貢献しているという実感を得られるかどうかや、企業の組織内で自分がキャリアを積み重ねていく道筋(キャリアパス)が見えるかどうかなどが、転職意向に大きく影響するという結果が出ています。

企業側としては、単純に給料などの条件面を改善するだけでなく、社員にやりがいを与えたり、会社に居続けた際のキャリアパスを明確に示したりすることができるはずです。

――転職したいという人には、何かアドバイスがありますか。

調査担当者 日本では今の会社に対して条件交渉をする人は稀なように思います。ところが、もし「ここだけ改善されれば、今の会社でもいい」と思っているのであれば、転職活動と並行して、異動や給与、働き方などを今の会社に交渉してみるという選択肢もあることを、ぜひ、知っておいてほしいと思います。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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