大きな揺れの原因は?「強度の揺れの予報は出ていませんでした」
では、なぜ今回このようにフライト時に大きな揺れが起きたのだろうか。JAL広報部の担当者は16日、J-CASTニュースの取材に、「上空に強い寒気が入り、大気が不安定な状況でした」と当時の状況を明かし、
「その影響で垂直方向の風速変化が大きかっただけでなく、雲による揺れも相まって大きく揺れたものと推測しています」
と説明した。事前に「並み」の揺れは予想していたものの、「強度の揺れの予報は出ていませんでした」という。
こうした気候による揺れはよくあるのか。この点については「極力揺れない経路、高度を選んで運航しておりますが、急な風向、風速の変化により予期せず大きく揺れることもございます」と説明した。
なお、機体の揺れが原因で死傷者が出る「事故」は、運輸安全委員会の発行する「運輸安全委員会ダイジェスト」によると、04年から23年で37件起きており、その多くが「雲中乱気流(主として積乱雲等の対流雲の影響によるもの)」と「晴天乱気流(高高度において雲(上層雲を除く)のない空域において発生するもの)」が占めている。
今回投稿では、CAの落ち着いた対応にも注目が集まった。こうした反響についてJAL広報の担当者は、
「揺れの予測情報について、飛行前の段階だけではなく運航中においても乗務員間で迅速かつ綿密に共有することで事故防止に役立てております」
「乗務員は、急な揺れが発生したときの対応について日頃より訓練を行っておりますので、安心してご搭乗ください」
とコメントするとともに、「お客さまご自身も、お席にお座りの間、常時シートベルトをお締めいただき揺れに備えていただけましたら幸いでございます」と、呼びかけた。
今日の、午後3時半頃、兵庫県上空の飛行機の揺れは半端じゃなかったです。
— ひろむら/国内線全線制覇の旅/Hiromura (@HiromuraCYNG787) April 13, 2025
普通にシートベルトしていなかったら体が浮き上がっていました。
自分の中では、人生で過去に経験がなかった程の大きな揺れでした。 pic.twitter.com/PHXSm2XtQE