1人あたりの年間コメ消費量はピーク時から半減
このようにコメの高値が続く現状では、若者を中心に日本人のコメ離れが加速することだろう。
そもそも、日本では長期的にコメの需要が低下している。農水省によると、コメの国民1人あたりの年間消費量は、ピークだった1962年度の118.3キロから2020年度には50.8キロと、半分以下に減っている。 これに人口減少が加わるため、主食用米の年間需要は1996年度の944万トンから、近年は年間約700万トン前後まで急速に減少している。
約20年で約25%の減少なので、この傾向が続けば、2045年にコメの需要は年間500万トン前後に縮むことだろう。
三菱総合研究所が2月の東京23区の小売物価統計調査を用い、茶わん1杯(150グラム)のごはんと食パン1枚の価格を試算したところ、コシヒカリの茶わん1杯の価格は約57円となり、4枚切り食パン1枚の約48円、6枚切り食パン1枚の約32円をいずれも上回った。