2025年7月20日予定の参議院選挙まであと1か月足らずとなった6月22日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)は「現金給付と消費税減税国民が望んでいるのは?」をテーマに討論した。「選挙目当てのこんなものにだまされるな」「投票する政党がない」の大合唱となった。「いかにも選挙対策だろ、これ」「政治家の人って、よく恥ずかしくもなくこんなことを言えるよなあ」と総合司会のビートたけしさんが口火を切った。「いかにも選挙対策だろ、これ。現金2万円あげるとか言ってるけど、普通の神経だったら、(こんなあからさまに)言えないぞ」と苦笑いする。古市憲寿さん(社会学者)がそれを受けて、「減税しませんし給付もしません。その代わり、経済を成長させますって約束してくれる政党があってもいいわけじゃないですか。でも、どこの政党も減税しますとか、(給付金を)配りますとか言ってて、なんか未来のこと全然考えてないことが問題かなと思うんです」と指摘し、「本当に意味のない2万円を、選挙のためにだけに使われることが、この2025年になっても起こっていることが、僕は信じられない」と憤然としている。「ばらまいてほしくない人が投票する政党ない」結城東輝さん(弁護士)も「(今の日本は)もう財政赤字で国債を発行しながら、なんとか国を維持してる状態。税収が上振れしたんだったら、国に還付(借金返済)すればいいじゃないですか。それなしに、与党も野党も今の世代の国民に減税なり、短期的な1~2年の目線で何かを給付しようとしている。僕、選挙前にやめてくださいってすごく思うんですよね、こういう話」と怒る。ここで、大竹まことさん(タレント)が「だからあ、選挙に勝ちたいからばらまきますって言えばいいんだよ」と茶化す。石山アンジュさん(社会起業家)は「ばらまいてほしくない人が入れる政党が、今ないんですよ。消費税(減税)も含めて」と、有権者の戸惑いを代弁した。消費税減税や給付金より、将来の社会・医療保障制度や行政サービスの維持を優先と考える有権者は、7月の参院選挙でどの政党に入れればいいのか。大竹さんが捨て台詞――「選挙に負けてから、それでも配ったら、俺はもう本当にその政党支持するよ、おれは」(シニアエディター 関口一喜)
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