「僕らがロックを語り続けることの意味をずっとこれからも照らし続けてくれる」
日本の音楽シーンを支えた渋谷さんの訃報に、SNSでは惜しむ声が相次いだ。業界関係者やミュージシャンらからも、追悼のメッセージが寄せられている。
ロッキング・オン・ホールディングス社長の海津亮さんは、渋谷さんについて「大袈裟ではなく人生の指針に影響を与えてくれる存在だった」と振り返り、「生命体渋谷陽ーが居なくなっても、それらは膨大な原稿、書籍、成果物としてこの世に残り、影響を与え続ける。それはまさに渋谷陽一という存在そのものがメディアだったからだ」とした。
ロッキング・オン代表の山崎洋一郎さんは、渋谷さんとの音楽談義を「僕はその時間が大好きだった。あの渋谷陽一に 僕が自分の中のロックを語り、あの渋谷陽一が僕に自分の中のロックを語る、そんな時間が最高じゃないわけがない」としている。
「ロックを語る渋谷陽一はもういなくなってしまったが、僕らがロックを語り続けることの意味をずっとこれからも照らし続けてくれることだろう」としている。
佐野元春さんは、「彼は、日本のロックやポップカルチャーにおいて、ただの"評論家"にとどまらない存在でした。新しい音を恐れず、若い才能を見つけ、支え、育てる。僕を含め、多くのアーティストが渋谷さんの言葉に背中を押されてきました」。
その上で、「彼がいたから、僕は自分の声を信じることができました。あなたが信じてくれた音楽の力を、これからも僕は信じ続けます。ありがとう」と感謝をつづった。
サンボマスターの山口隆さんは、インスタグラムを通じて「僕らサンボマスターくらい渋谷さんに応援してもらったバンドっていないんじゃないかってくらい、いつも渋谷さんは僕らに優しくしてくれました」とコメント。
「初めてお会いしたのはロッキンの夏フェス。生意気な音楽ファンの僕の対抗的な姿勢に大人の余裕一切無しに1時間近くロックの話をして下さって、それでいつのまにか仲良くなっちゃった」と当時を懐かしんだ。