プロ野球楽天の元監督で野球解説者のデーブ大久保氏(58)が、2025年7月24日にユーチューブを更新し、大谷翔平選手(ドジャース、31)の申告敬遠について、「絶対にバチが当たる」と相手ベンチを非難した。
申告敬遠の大谷がホームを踏んでサヨナラ勝利
ロサンゼルス・ドジャースは7月24日(日本時間)、本拠地ドジャースタジアムでミネソタ・ツインズと対戦し、4-3で9回サヨナラ勝ちした。
試合は、ドジャースが初回に大谷の37号ソロ本塁打で1点を先制。その後、両チーム1点ずつを追加し、8回にツインズが2点を入れ逆転に成功した。
ドジャースは1点ビハインドで迎えた9回、2死走者なしから2点を入れ、サヨナラ勝利を収めた。
大久保氏が「バチが当たる」とした場面は、ドジャースの9回の攻撃だ。
2死1塁の場面で、大谷に打順が回ってきた。ここでツインズベンチが動き、大谷に対して申告敬遠を選択した。これで2死1、2塁となり、大谷がホームに生還すれば、サヨナラの状況が生まれた。
続くエステリー・ルイーズ外野手(26)が四球を選び、2死満塁。絶好のチャンスに、フレディ・フリーマン内野手(35)がレフトにタイムリーヒットを放ち、2点が入ってサヨナラ勝ちした。大谷がサヨナラのホームを踏んだ。
「野球の神様、ベースボールの神様も同じことを思うんじゃないか」
大久保氏は、プロ野球の元監督という視点から、大谷の申告敬遠について持論を展開した。
「大谷選手の(9回の)最終打席、目を疑いました」と驚きを隠さず、「1点差で負けているドジャース。1点差で勝っているツインズ。(ムーキー)ベッツ選手が1塁にいてツーアウト。申告敬遠?ちょっと待てと。データ野球というけど、こんなの初めて見ました」と語り、こう続けた。
「1点差でランナーを2塁に進めてしまう。いくらツーアウトとはいえ、1本のヒットで同点になる。外野の間を抜ければ、大谷選手は足が速い。逆転のランナーになる。メジャーリーグの方に失礼だが、この作戦はない。絶対にバチが当たる。次のバッターも、その次のバッターも『なめるなよ』となる。選手が本気になった時は強い」
大久保氏は、大谷の次の打者ルイーズの気迫が、相手投手に伝わり四球につながったと指摘。結果的に、大谷の申告敬遠がドジャースに勝利を呼び込んだとし、次のように試合を総括した。
「ひとつの作戦としては、監督がやることはどれも正解だが、僕の中では残念な作戦。これ絶対バチが当たる。野球の神様、ベースボールの神様も同じことを思うんじゃないかなと思ったら、やはりそういう結果になった。データはあるが、長年守ってきたセオリー。相手に敬意を払っていない」
ドジャースはこの日の勝利で、ツインズに2勝1敗と勝ち越し。37号を放った大谷は、本塁打争いでリーグ単独トップに立った。
Freddie Freeman walks it off for the @Dodgers! pic.twitter.com/if7TgcUNDJ
— MLB (@MLB) July 23, 2025