タイミー(東京都港区)は、2025年8月6日、単発アルバイトマッチングサイト「Sukima Works(スキマワークス)」を運営するスキマワークス株式会社(東京都港区)の株式を取得し、子会社化することを決定したと発表した。
「ワーカーのはたらく機会のさらなる創出を加速させるため」
発表によると、スキマワークスは19年からサービスを展開。「物流倉庫領域における業務委託(BPO)型運営」に強みを持つ。物流拠点においては、スキマワークスの社員が現場の責任者として常駐し、「現場での安定した運営を支え、物流業界における人材課題の解決に寄与しています」と説明した。
タイミーもスポットワーカーの受け入れ負担軽減に向け、受け入れサポートなどの業務を行う「リーダー社員」を配置するなど、「主に物流・食品製造業界にて、受入負荷軽減プロジェクトを実施しています」とした。受入負荷軽減プロジェクトを推進する物流企業では、ワーカーの募集人数が24年11月から25年1月までの件数で、前年比3.8倍になったことも伝えた。
スキマワークスの子会社化の理由について、「今後さらに、業務請負・委託業務の拡大を図り、物流業界をはじめとする各事業者の人手不足解消や、ワーカーのはたらく機会のさらなる創出を加速させるため」とした。
続けて、「両社の知見とノウハウを掛け合わせることで、『タイミー』を導入いただいているより多くの拠点で安定した運営を実現できる体制の強化を図ってまいります」と今後の意向を示した。「事業者・働き手の双方にとって、より安心かつ信頼性の高いスポットワーク環境の実現」を目指すという。
また、「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」とのミッションのもと、より多くの働き手に対し多様な場所で働く機会を提供することで、「いつでも、どこでも、人生のどんなフェーズにおいてもその人らしい『はたらく』に手を伸ばせる『ワークバリアフリー』な社会の実現」を目指すとも伝えた。
「日本の人手不足という課題の解決」目指す
スキマワークスの赤荻心代表取締役社長は、「ひとつの大きな組織としての強みを活かしながら、より良い『はたらく』環境づくりに積極的に取り組んでいきたいと考えています」とコメントを寄せた。
タイミーの小川嶺代表取締役は、「日本の人手不足という課題の解決に取り組み、新たな『はたらく』インフラとして、一人ひとりが自分の人生の可能性を広げていける社会を目指す中、同じ思いを持つスキマワークス社が仲間になることを大変嬉しく思います」とコメントした。