メディアにとって超優良イベント、それでも暴力事件の対応を間違うと...
暴力事件は連帯責任でなく、しっかりと当事者を罰し、決して隠蔽しない。暴力は基本的には刑法事案なので法規に則り処分するのがいい。その上で、そろそろ逃げ場がなく暴力の温床となるような高校スポーツでの寮至上主義は見直すべき時になっているのではないか。
なお、甲子園高校野球は、NHKや毎日・朝日放送(MBS、ABC)でテレビ中継されているが放映権収入はない。つまり、甲子園高校野球は、高野連とマスコミ(NHK、朝日新聞・放送、毎日新聞・放送)にとって、コストのかからない超優良イベントだ。
しかし、暴力事件の対応を間違うと、そんな宝もそのうちジャンクになるかもしれない。本件は海外紙も報道しており、国際的関心も高い。
++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。