2025年8月31日に生放送されたチャリティー番組「24時間テレビ」(日本テレビ系)で、お笑いタレント・萩本欽一さん(84)が「全日本仮装大賞」コーナーの司会として東京・両国国技館に登場した。萩本さんの言動が「不愉快だった」などとして、視聴者の間で波紋を広げている。
「非常に審査員の方に緊張感が走っています」
同コーナーでは、萩本さんが、番組総合司会の羽鳥慎一さんとMCを務め、名作仮装の数々が披露された。波紋を広げたのは、審査員が感想を話すシーンの様子だ。
まず1作目「オスカー像」では、審査員のサッカー女子元日本代表・澤穂希さんが「すごい、素晴らしかったです。ワールドカップのトロフィーみたいでした!」と伝えると、萩本さんが、
「あのさ、皆さんに意見を聞いてると時間がないから、だから沢山の人に喋って貰いたいから、結構ですったら(マイクを)隣に渡してくれる?」
と提案。審査員には各自マイクが用意されていたようだが、指示に従って、それぞれ駆け足でコメントしていた。
次の作品でも、萩本さんは、審査員のコメント順を指定したうえで「長すぎ!」と叱責。そこでお笑い芸人の大久保佳代子さんが「あ、あ、アンミカさんと同じです!」と素早く話すと、会場に笑いが起こり、羽鳥さんは「非常に審査員の方に緊張感が走っています」とした。
仮装側で参加の五輪メダリストにも...「話が長い」
その後も、最多優勝を誇る「レジェンド出場者」の代表作「ピンポン」(03年優勝)が特別版で披露された場面では、仮装側ゲストとして参加した卓球女子代表で21年東京五輪・金メダリストの伊藤美誠選手が、
「とても緊張したんですけど、本当にチームの皆さんのおかげで、練習初日から沢山盛り上げてくださって、一緒にこうやって成功出来て本当に良かったですし、すごく今、安心しています」
と満面の笑みを浮かべたのに対し、萩本さんが「話が長い」と一言。伊藤選手らは笑っていたものの、一連の萩本さんの言動を受けてか、感想の際に大久保さんが「パス!」と答え、またも会場に笑いが起こった。
放送を受けてXでは、視聴者から「欽ちゃんのせいで地獄の空気だったじゃん」「バラエティなのにピリピリした空気にさせるとか最低。見てる側も気を遣うし面白くない」「見てて不愉快だったな 暴君だった」「欽ちゃん、もう生放送は危険な感じがしますね」などと厳しい声が相次いでいる。
ただ、なかにはコーナー冒頭の、くりーむしちゅー・上田晋也さんの発言が、萩本さんを怒らせたのではないかという見方も。上田さんは仮装側で参加した過去を振り返って「点数が4点だったんで、その時のしこりがあるので今日は厳しく採点します」といい、萩本さんが「もう審査していただかなくて結構です」と断じていた。