立憲民主党の蓮舫議員が2025年11月12日の参院予算委員会で、国政復帰後初となる質問に臨んだ。「ずいぶん前に、深夜番組の司会でご一緒した時には...」トレードマークの白いセットアップ姿の蓮舫氏は冒頭、高市早苗首相の総理就任を祝した。「総理、ご就任おめでとうございます。ずいぶん前に、深夜番組の司会でご一緒した時には、(お互い)こういう立場になるとは思わなかったんですけど」と笑顔で切り出し、「政治信条や政策の優先順位は違うんですけれども、私、心から高市総理に頑張って欲しいと願っています。身体にも気をつけて、頑張っていただきたい」と述べた。「総理になって何かひとこと、ありますか?」と問われた高市氏は、「ありがとうございます」と応じ、「身体にも気をつけて、でも、これまで積み上げてきたものもあるので、政治家としてやり抜きたいこと、しっかりやらせていただきたいと思っております」と笑顔で答えた。高市首相と蓮舫氏は、1988年から約4年間にわたって放送されていた情報番組「こだわりTVPRE★STAGE」(テレビ朝日系)で司会者として共演した過去がある。和やかなムードで始まった質疑だったが、蓮舫氏は「今日はちょっと耳の痛いことを指摘します」とし、早速「政治とカネ」について追及した。「具体的な『解決策』を提案して政治を前に進めていきたい」蓮舫氏は前日、自身のXで「明日、参議院予算委員会で質問に立ちます。事実を一つずつ示し、自民党総裁である高市総理の認識を伺います」と投稿。「物価高で苦しい生活の中、『政治とカネ』問題の解決は【政治への信頼】を取り戻すために急務です」としたうえで、「感情ではなく、エビデンスで問います。問題を炙り出して終わらせるのではなく、法改正を含む具体的な『解決策』を提案して政治を前に進めていきたいと考えます」と意気込みを示していた。質疑では、不記載議員の起用や企業・団体献金の在り方などを追及。一方で高市氏は蓮舫氏の追及に対し、冷静な回答を続けた。「ぜひ前向きに関心を持っていただければと思います。今日非常に残念でした」高市氏が「今回、日本維新の会との間での連立合意で、企業団体献金のあり方も含めて幅広く検討することになりました」とすると、蓮舫氏は「ここは与野党の協議体を設けませんか?」と提案した。高市氏は「まず与党内で考え方を整理させてください」と応じ、慎重な姿勢を崩さなかった。蓮舫氏は「1歩進んだと思ったら3歩下がる感じで非常に残念なんですけれども......」と苦笑し、「これまで自民党は企業団体献金は触らなかったのが、それでも透明化しようと前向きになったところは評価をしてるんです。だったらやることから始めましょう」と畳み掛けた。そうしたうえで、「これからも提案していきます。ぜひ前向きに関心を持っていただければと思います。今日非常に残念でした」と締めくくった。SNSでは、蓮舫氏のコメントについて「最後にとっても残念ですと言って席を 立ちましたが、何が残念なのか?」「嫌味タップリな捨て台詞 そーゆーのが良くない」などとする声もある。
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