「どんだけ~」の決め台詞で人気のある美容家でタレントのIKKOさん(63)が顔面まひにかかり2週間の入院生活を送ったという。2025年12月5日の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)は顔面まひとはどういうものなのか、なぜかかるのかをとりあげた。
ある日突然、顔の半分が動かない
冒頭にIKKOさんが自身のSNSで顔面まひにかかって入院していたことを公表したことを紹介した。IKKOさんによると、ある日(IKKOさんの)顔が半分動いていないとスタッフが気づいた。鏡を見ると眉毛の左右の位置が2~3センチずれていて、抹消神経の顔面マヒだった。
番組が退院後に初めてIKKOさんに電話で取材したとき、「目がすっごいしみたんですよ、片方が。それで自分で目を洗った方がいいんじゃないかと思い、洗った時にまぶたのあたりが何か違うような気がしたんですよ」と話した。
脳神経外科でMRI検査をしたら「脳に問題はない」と言われ、次に耳鼻科を受診。「耳鼻科の先生に『即入院です』と言われたんです」と明かした。入院中は芸能界の仲間に伝えず、病名も公表しなかった。その理由を問われたIKKOさんは涙声になりながら「顔面まひをある程度メンタル的にも克服してからじゃないと、メッセージとして多くの方に力に勇気に、力に希望にならないんじゃないかと思いまして」と話した。
違和感覚えたら、すぐ病院へ!治療は速いほど後遺症が残らない
インタビューの最後に「今回のことを良いように捉えて、自分を見直す機会だったと思い、すべて嫌なことは『背負い投げ~』していくという感じですかね」と決め台詞で答えた。
IKKOさんがかかった顔面まひとは何か。番組は総合東京病院脳神経外科福島孝徳脳腫瘍センター医師の酒井淳さんの解説を紹介する。栄養不足や疲れなどで免疫力が低下するとウイルスが活性化して起こるもので、罹患する人は年間10万人に約30人、40代が一番多いという。初期症状は片目が閉じにくい、飲み物が片側の口から漏れるなど。誰でもかかる可能性があるという。「違和感を覚えたらすぐに病院に。治療が早いほど後遺症が残りにくい」と注意を促した。」
フリーアナウンサーの神田愛花さんは「何度もお世話になった方。本当にまじめで事前準備をたくさんされるし緊張もすごくされるんです。繊細な方なんです」とIKKOさんをいたわったうえで「ご無理なさらずにという気持ちの反面、また大暴れするIKKOさんにもお会いしたい」とエールを送った。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)