「バスタ新宿」女性トイレが男性の倍の広さ、理由は? 運営の国交省「改修時のニーズ、必要に応じ検討したい」

   東京・新宿にある高速バスターミナル「バスタ新宿」のトイレについて、女性用が男性用より倍ぐらい広いことに一部で不満が出て、論議になっている。

   大小合わせた便器数も、女性用の方が若干多く、女性用には、パウダーコーナーや更衣室もあった。施設を運営する国交省に取材して、その理由を聞いた。

  • バスタ新宿4階にあるトイレ案内図
    バスタ新宿4階にあるトイレ案内図
  • バスタ新宿
    バスタ新宿
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オープン1年後に女性用トイレ増設の経緯も

   バスタ新宿は、2016年4月にオープンし、現在でも1日2~3万人ぐらいが利用する日本最大級のバスターミナルだとされている。

   そのトイレについて、26年1月17日ごろになって、女性用が男性用よりも広くて便器数も多いのは、男性差別ではないかと、Xの一部投稿で批判が出て、大きな話題になった。

   施設内のトイレは、バスが出発する4階に2つ、到着する3階に1つある。いずれも、女性用の方が男性用よりも倍ぐらい広く、大小の便器は、女性用が計25個、男性用が22個と、数でもやや多い。女性用は、化粧直しをするパウダーコーナーが3つともあり、出発階の1つには、更衣室が2室用意されている。洗面台の数も、出発階だけ、女性用10個、男性用6個と差がある。

   こうしたトイレのあり方については、「女性優遇し過ぎ」「男性だって、髭を剃ったり・髪をセットしたりするスペースが欲しい」「男性側に更衣室がないのは不思議」といった声もあった。一方で、「まだまだ女のほうが混みやすい」「女性優遇に結びつけるのはあまりに短絡的」「男性トイレが長蛇とか見たことない」などとして、女性用が広くて個数も多いのは当然だとする見方も多い。

   実は、オープン当初にトイレの行列が問題になって、1年ぐらいして女性用を中心にトイレが増設されている。出発階で、女性用が8個から21個、男性用も14個から16個に増えている。特に、広さや個数でも女性用が大幅に拡充された。それでも、女性用については、現在でも発着便が多い朝晩で長い行列ができていると、ネット上で度々指摘されている。

   こうした女性用トイレの長い行列を解消しようと、政府も改善に取り組み始めた。

「男性用は、ほとんど行列ができず、苦情もあまりない」

   行列ができる女性用トイレについて、石破茂前首相の音頭で、政府が6月の骨太方針にその改善を盛り込み、国交省では、11月に有識者会議「トイレ設置数の基準と適用のあり方に関する協議会」をスタートさせた。25年度中にガイドラインをまとめる考えで、12月19日の2回目会議では、男女同数の利用では、女性用の便器数を男性用以上にし、それに伴って広さも大きくするなどとした骨子案をまとめ、メディアでも報じられた。

   便器数の試算も示しており、男性の小が30秒、女性が90秒などと仮定すると、男女同数の利用では、便器数は、女性用10、男性用6とされている。また、男女の間仕切りを可動式とし、一部の個室を時間帯に応じて男性用から女性用に切り替える案も示した。

   バスタ新宿のトイレを巡るX投稿では、骨子案通りにさらに女性用を広くしたり便器数を増やしたりするのはおかしい、と疑問を投げかけており、その是非についても議論になっていた。

   トイレを管理する国土交通省の東京国道事務所は1月23日、J-CASTニュースの取材に対し、施設に掲示してある案内図とほぼ同じ広さだと答え、「便器数が多いとどうしても広いスペースが必要です」と説明した。女性用にパウダーコーナーや更衣室があるのは、化粧直しや仮眠前の着替えのニーズがあったとし、男性用にないのも、ニーズなどの状況を踏まえたとした。

   男女同数の利用かは明確でないとしたうえで、「男性用は、ほとんど行列ができません」と述べた。女性用については、GW、お盆、正月の繁忙期に朝晩の発着で行列が長くなるとした。到着時の早朝は、仮眠後の身だしなみを整える女性が多いことから、パウダーコーナーに行列ができるといい、出発時の深夜は、長い乗車を考えて、トイレに行列ができるという。

   今後、女性用などの増設があるのかについては、「行列は一時的で、特段の苦情が来ていませんので、具体的な改修予定はありません」と答えた。男性用のパウダーコーナーや更衣室を設置するかについては、「直接要望を聞いていません」としたが、「トイレや洗面台についても、男性からの苦情はあまりありませんが、必要に応じて検討したいと考えています」と述べた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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