漫画家で画家の田村吉康氏が2026年3月5日、イタリアなどの大学や図書館で、日本の漫画の「安全性の再確認作業」が必要だとする意見が出ているとXで明かした。自身の一部の仕事が白紙になるなどの影響があったとし、「普通に大迷惑」と怒りをあらわにした。怒りの対象を明示しているわけではないが、小学館の漫画配信アプリ「マンガワン」問題への意見として受け止められている。「本当に倫理観が終わり過ぎてて凄い」田村氏の公式サイトによると、07年休刊の少年漫画雑誌「月刊少年ジャンプ」で、03年から漫画「筆神」を連載。10年代に入ってから、活動の拠点をグローバルに広げ、メキシコやスイスなどのアートフェアに参加し、14年にはイタリアで個展を開催した。田村氏は3月5日、「報道が事実だとすれば、本当に倫理観が終わり過ぎてて凄いな」とXで切り出し、「漫画家や編集者云々以前に人として良心が無さすぎる」と指摘。しかし、「人として良心が無さすぎる輩が集まる場所」も存在すると主張し、「そこから皆逃げ出すのも道理である」との見解を示した。最後に「穢らわしい」と心境を語っている。続く投稿では、「ホントに被害に遭われた方や、某出版社に関わる作家さんに比べれば私は取るに足らない部外者です」と立場を示した上で、海外の状況を説明。「今回の件は海外でも燃えに燃えてて、私が6月に行く予定のイタリアや周辺の国での大学や図書館などでも日本のマンガの排斥というか『安全性の再確認作業』の必要論が出ていておかげで私が打ち合わせてたお仕事もいくつか交渉ストップ&白紙状態となり普通に大迷惑」田村氏は、「漫画家」という職業について、「ちょっと前の寿司職人の様に『日本人』であるだけでブランドだった」と説明した上で、「円安もあり非常に効率的に外貨を稼げるお陰で私程度の才能でも生きて来れました」と振り返り、次のようにコメントした。「そのブランドがどれだけ毀損されたかまだ測り知れない、というか該当の性犯罪者やそれに加担した編集者が選択したと思われる目先のちょっとした利益?の他に全方位に中長期的かつ甚大なデメリットしか無くて凄い」最後に「ホント会社ごと潰れて欲しい」と怒りをあらわにしている。この投稿がSNS上で大きな注目を集め、「真面目で誠実にやってる人が割を食うのがお気の毒です」「日本が世界に誇る漫画文化を小学館に壊された」「小学館が賠償すべき」「すでに海外で仕事してる漫画家さんに影響出てる」などの声が寄せられている。
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