日本初の女性裁判官を描いた連続テレビ小説「虎に翼」で、伊藤沙莉さん演じる猪爪寅子が、社会の矛盾や女性への差別に当たった時に発する「はて?」。可愛らしい表情もあって人気の名セリフだった。2026年3月18日放送の「あさイチ」(NHK)は、脚本家の吉田恵里香さんのインタビューも紹介しながら、社会の壁や偏見を前に発する「はて?」に焦点を当てた。怒るほどでもなく場の空気を乱さない方がいいとき吉田さんは「怒るほどでもない、場の空気を乱さない方がいいとか、この人が嫌いなわけじゃないみたいなときに言う機会を逃すと、それがOKの「世界線」になってしまう。『はて?』はそんなときの『合図の言葉』になった」と説明した。吉田さん自身には、放送終了後にさっそく「はて?」と思う場面があったという。「(番組放送中は)すごい大変だったと思うので(終了後は)『しばらくは子どものことに専念して、子どもをかわいがってあげてね』と言われた。いやいや、放送中も執筆中も子どもをかわいがっていましたよ」と、「はて?」が湧き起こったという。「女性の経験で多いのは出産、結婚などをすると主語変わる。○○のママとか○○さんの奥様とか、勝手に(呼称が)カテゴライズされてしまう」これって、「はて?」だなあと。女性に言われて男性には言われない「はて?」鈴木奈穂子アナウンサーも同じ気持ちだと打ち明けた。「(自分が)忙しかった時に、やっぱり『子どもが寂しい思いをしたと思ったから、この後かわいがってあげてね』って言われるんです。でも、男性が忙しい時にも同じことを言われますか?」これが、鈴木アナの「はて?」。吉田さんは「はて?」の感覚を大切にして、「対話から生まれる何かを信じてください」と視聴者にメッセージを送った。(ジャーナリスト佐藤太郎)