漫画家・イラストレーターの江口寿史氏が、2025年10月頃に問題となった無断トレース疑惑について説明、謝罪した12月30日のX投稿が、26年3月19日までに削除されている。「当たり前のことにも十分な配慮ができていませんでした」発端となったのは、江口氏が手がけた「中央線文化祭2025」の告知ビジュアルだ。江口氏は10月3日にXで、メインのイラストは、インスタグラムに流れてきた女性をモデルにして描いたこと、事後的に承諾を得たことを明かしていた(すでに削除)。これがXで波紋を広げ、作品を掲示していたルミネ荻窪は同日、「制作過程に問題があったと判断」し、告知ビジュアルを撤去した。この問題をきっかけに、江口氏のほかの商用イラストにも第三者の写真を無断でトレースした、いわゆる「トレパク」疑惑が持ち上がり、複数の企業や大学が対応に追われる事態となった。江口氏は12月30日、約3か月ぶりにXを更新し、騒動について説明した。江口氏はまず、発端となったイラストについて、「弁護士を通じて双方合意の上、和解」していることを説明。一方、「トレース」と呼ばれる表現手法自体が「悪」だとする風潮が広がったことに言及した。トレースは「絵を描く上での正当な段階のひとつであり、『トレース=盗用行為 すなわち悪』、『トレース=すべてトレパク』という一面的なものでもありません」と主張した。弁護士にもトレースの制作手法自体に法的な問題はないと確認したとしつつ、「仮に法的に問題ないとしても、参考にした写真には被写体の方がいて、知らないところで自分の姿や輪郭に似た絵が描かれたら、不安を感じたり、気分を害されたりする方もいる。ある意味、そんな当たり前のことにも十分な配慮ができていませんでした」などと反省の弁を述べていた。しかし、26年3月19日現在、江口氏のこの投稿はX上で確認できない。江口氏のXでは、25年10月3日に映画を紹介した次の投稿は、26年1月15日に出演予定の公演を告知する投稿になっている。J-CASTニュースは3月18日、江口氏にメールで取材を申し込んだが、期限までに回答は得られなかった。なお、25年10月6日に取材を申し込んだ際には取材に応じられない旨返信があったが、今回は返信自体なかった。
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