「漏えいには関与していないという認識を伝えてきたが、捜査の結果として出た判断だと受け止める」
兵庫県・斎藤元彦知事は自身の不起訴を受けて、2026年3月27日、記者団に対してこのように述べた。
元県民局長の私的情報を県議に漏らすよう、元総務部長に命じるなどした地方公務員法違反の疑いで捜査されていたことを巡り、神戸地検は同日、斎藤知事と片山安孝・元副知事を不起訴(嫌疑不十分)に、井ノ本知明・前総務部長を不起訴(起訴猶予)とした。これにより、知事を巡る主な捜査は終結した。
一方で、元県民局長による告発文書問題から約2年が経った。知事に辞職を求める抗議活動が、街頭で繰り返し行われている。
「おっしゃっていることがよく分からない」で終わらせないで
3月24日に行われた定例記者会見では、まず幹事社の記者から「知事の言動」に対し、次のような改善を求める場面があった。
前回の記者会見において、複数の記者からの質問に対し、知事から「おっしゃっていることがよく分からない」との発言が複数回あったとし、幹事社の記者は、
「知事がお答えになるかどうかはともかく、『おっしゃっていることがよく分からない』という内容はなかったと思う。会見を見ているのは県民の皆さんです」
「よく分からないと質疑応答を終わらせようとするのではなく、質問の趣旨を的確にくみ取り回答していただくようにお願いします」
と語った。
また、記者側に対しても「発言は指名された際に限るというルールを引き続きお守りください」と呼び掛けた。
定例会見の日に知事への抗議、社民・大椿氏も参加
3月22日には、神戸市内で斎藤知事に辞職を求めるデモが行われ、約850人(主催者発表)が参加した。
この抗議デモについて知っているかどうかを問われた斎藤知事は、「詳細承知していない」と話した。
記者から抗議デモについて承知していないことを追及された知事は、
「自分自身は完璧な人間ではありませんので、全ての森羅万象を把握できているということではない。その点は真摯に受け止めたいと思う。自分自身としては、しっかりさまざまなアンテナを張りながら、県政運営に努めていきたいと思う」
と述べた。なお同様のデモは2025年、神戸市や姫路市でも行われている。
また、この日も県庁近くの歩道橋では知事に対する抗議デモが行われ、抗議の声が会見室内にも響いていた。社民党の党首選に立候補した元参院議員の大椿裕子氏、中道改革連合の前衆院議員の川内博史氏も参加した。
大椿氏は24日、自身のXに「兵庫県庁前に来ています。 斎藤知事は、自身の公益通報者保護法違反を認めましょう。国会でも度々指摘されています」と投稿。「斎藤知事あなたがやった事は公益通報者保護法違反」と書かれたプラカードを掲げて抗議を行った。