クルーズ船内で感染が発覚し、3人が死亡した「ハンタウイルス」とは何か、2026年5月4日放送の「newszero」(日本テレビ系)が専門家の解説をまじえて報じた。報道では、アルゼンチンからアフリカのカボベルデに向かうクルーズ船で6人がハンタウイルスに感染している疑いがあり、そのうち3人が死亡したという。症状はインフルエンザによく似ているこの聞き慣れない「ハンタウイルス」とはどんなものなのか。キャスターの櫻井翔さんが大阪大学医学部教授の忽那賢志さんに聞く。忽那さんは「ネズミの唾液、尿、便が粉塵にまじって空気中に舞って、これをヒトが吸い込むと感染してしまう。幅はあるが数週間くらいで症状が出る。症状はインフルエンザによく似ている。重症化する人によっては肺に強い炎症が起こって息苦しさとか呼吸困難が出てくる」と話す。致死率は数十パーセントとも言われ、ごくまれにヒトからヒトへの感染もあるという。なぜクルーズ船で感染起きたと考えられるのかクルーズ船でなぜ起こったと考えられるのか。忽那さんは「ネズミが船の中に入り込んで粉塵を吸い込んだ場面があったんだと思う」と推測した。では、船などで日本にウイルスが持ち込まれてしまう可能性はどうか。忽那さんは「海外から動物が入り込む可能性があるので、(検疫所では)港のネズミを定期的に調べている。これまでのところウイルスの検査でネズミが持っている事例はないということになっている。今の時点で、日本に入ってくるリスクというのは極めて低い」と話す。ウイルスの重症度は違うものの、同じ種類のウイルスが中国や韓国などでは毎年感染の報告があるという。決して遠い国の話ではない。なお、放送後に、このクルーズ船の乗客に日本人1人が含まれていることが報道された。(ジャーナリスト佐藤太郎)
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