ロシアで異変? 戦勝記念日に登場しない戦車、ミサイル、装甲車...「プーチン大統領は何かを恐れている」のか

   ロシアにとって大きな意味を持つ5月9日の対独戦勝記念日を前に異変が起きていると2026年5月6日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)が報じた。番組はモスクワの街のところどころに戦勝記念日のポスターが貼られている光景とは裏腹に、例年とは違う雰囲気が感じられると専門家が指摘する。

  • 5月9日に対独戦勝記念日を迎えるロシア(写真はイメージ)
    5月9日に対独戦勝記念日を迎えるロシア(写真はイメージ)
  • ウラジーミル・プーチン大統領(ロシア大統領府ウェブサイトより)
    ウラジーミル・プーチン大統領(ロシア大統領府ウェブサイトより)
  • 5月9日に対独戦勝記念日を迎えるロシア(写真はイメージ)
  • ウラジーミル・プーチン大統領(ロシア大統領府ウェブサイトより)

ゼレンスキー大統領「ドローンが赤の広場を飛び回ることを恐れている」

   ロシア情勢に詳しい拓殖大学客員教授の名越健郎さんは「今年驚いたのは兵器が登場しないことです。通常は戦車、装甲車、ミサイルとか大量に登場するけど非常に異例なケース」と話す。

   2025年5月の戦勝80周年の軍事パレードは、中国の習近平国家主席ら各国首脳が出席した大規模な式典が行われた。しかし、今年は規模を縮小して実施するというのだ。その背景として、ウクライナのゼレンスキー大統領の「ドローンが赤の広場を飛び回ることを恐れている」との発言を紹介する。名越さんは「5月9日は盛大にパレードをやって愛国心を高める効果を狙うと思ったが、ドローン攻撃以外にも何かあるんじゃないかと思う」と話した。

プーチン大統領の警備が強化され、モスクワではネット障害

   名越さんは「今年になってプーチン大統領の警備が強化されたり、公の場への登場回数が減ったりしている。政権内部に何か動きが出ているのではないか」と推測する。CNNが欧州の情報機関による報告書として報じたのが「自分を標的とした陰謀やクーデターのリスクを懸念、特にロシアの政治エリートによる暗殺にドローンが使用される可能性を警戒」という。

   また、ウクライナメディアはモスクワで起きているネット障害は大統領の安全対策、特にドローン攻撃に対する防御策だとしている。名越さんは「昨年12月の軍幹部爆殺事件以降プーチン氏の登場回数もかなり減少し、軍事基地を訪問していない。軍の不審な動きを警戒している可能性もある」と指摘する。

   アメリカのトランプ大統領暗殺未遂事件と同じように、強権で政治を進めていく指導者にとって怖いのがテロやクーデターである。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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