森裕子氏、文春記事は「捏造ですか」→高市首相「秘書を信じます」 中傷動画報道めぐり応酬8分間

   立憲民主党・森裕子参院議員が2026年5月11日の参院決算委員会で、自民党総裁選などで高市早苗首相の陣営が対立候補を中傷する動画を作成したとする「週刊文春」の報道を取り上げ、約8分にわたって高市氏にその事実関係を追及した。

   森氏は文春記事について「すごいなぁと言わざるを得ない」とも。記事内容を否定するのであれば、「捏造」だと明言するように迫った。

  • 高市早苗首相(2026年2月撮影)
    高市早苗首相(2026年2月撮影)
  • 参議院インターネット審議中継より
    参議院インターネット審議中継より
  • 高市早苗首相(2026年2月撮影)
  • 参議院インターネット審議中継より

高市首相は「週刊文春」の報道を否定

   週刊文春は4月29日付の記事で、25年秋の自民党総裁選期間中に、小泉進次郎衆院議員や林芳正衆院議員を中傷する動画がSNS上に投稿され、こうした動画を高市陣営が作成していたと報じた。一方で、高市氏側は関与を否定しているとも記している。

   森氏はこの報道を受け、高市氏に「報告を地元から受けたということですけれども、公設第一秘書の木下氏(編注:木下剛志氏)から直接聞き取られたのでしょうか」と質問。これに対し、高市氏は「直接聞き取りました」と答えた。

   その上で、高市氏は「私自身が週刊誌の記事1つ1つを読むことはしていませんが、通告がございましたので、お尋ねの件については事務所の秘書に電話で確認をしました」と説明し、次のように回答した。

「高市事務所および高市陣営においては、昨年の自由民主党総裁選挙や本年の衆議院選挙において、高市事務所が運営するアカウントでのSNS発信は行いましたが、それ以外でのアカウントでの発信は行っておりません。また、他の候補に関するネガティブな情報を発信する、あるいはそのような動画を作成して発信するといったことは、一切行っておりませんと、このように報告を受けています」

   週刊文春の取材に応じた人物についても、「私自身も、そして地元の秘書も面識ない方でございます」と説明した。

高市首相「週刊誌の記事を元にギリギリ聞かれましても」

   森氏は、週刊文春の記事の見出しを「高市陣営が流した『進次郎は無能』動画」と読み上げて、他候補を中傷する動画に関するやり取りが具体的に記されているとし、高市氏に「あれは捏造ですか」と質問した。

   これに対し高市氏は、「先ほど答弁したことに尽きます」と返答。他の政党の政策について意見を述べることはあるとしつつも、「決して対立候補の批判をしたこともないし、人格攻撃をしたこともありません」と主張した。

「自民党総裁選挙においても、テレビの討論番組などで討論するときには、お互いの政策を言い合いますけれども、個人攻撃をしたことはありません。先ほどの『小泉候補の』と名前が出ましたけれども、小泉さんに対して、なんら私からも私の陣営からも批判をしたことはございません」

   森氏は「よく分かりません」と反論。「ここまで詳しく報道されているんです。当然訴訟のリスクも負って、堂々と責任を持って出版されているわけです。ここまで詳しい記述がある」として、記事の記述に改めて具体的に言及し、次のように質問した。

「じゃあ、あそこに書いてあるもの、そして公開されているメッセージは、これは全くの事実無根、捏造ということでよろしいですか。私はそのことを聞いています。捏造だと思うならそうお答えいただければいいし、全くの事実無根だっていうならそうお答えください」

   高市氏は、「先ほど答弁をした限りでございます」と回答。続けて、「私自身の戦い方、戦い方の流儀をですね、ずっと傍で一緒に見ていた秘書でございますので、週刊誌の記事を信じるか、秘書を信じるかというと、私は秘書を信じます」と語気を強めて訴えた。さらに、次のように述べた。

「『週刊誌が細かく書いているから本当だ』と仰るかもしれませんが、私はほとんど週刊誌を読まない人間ですが、ただ第三者から指摘されて見たときに、私が口にもしていない言葉をカギかっこ付きで『高市総理がこう言った』とか『こういうことをした』とか平気で書いてますよ。ですから、週刊誌の記事を元にギリギリ聞かれましても、私自身秘書に確認したことが全てでございますし、それを信用いたします」

   森氏は「捏造なら捏造だと言っていただければいいと思います」と批判。最後に、次のように主張した。

「私は残念ながら週刊文春の記事しかないんですけれども、でももしこれが事実だとしたらですよ、大変なことですよ。大変なことになると思いますよ。民主主義の根幹である選挙の公正性、そしてそれによって権力を握る。その権力の正当性が問われる。もう1回きちんと聞いていただけることを、確認してください。『こういうやり取りしてないね』っていうことを是非確認していただきたい」
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