「レンタカーと認識せず」説明の北越高校に「責任転嫁では?」の声 新潟県は問題点指摘「校長らも契約の確認を」

   21人が死傷した磐越道のバス事故について、私立の北越高校(新潟市)側が記者会見でレンタカーと認識しなかったとの発言を繰り返したが、ずさんなバス会社との契約だったとしてネット上で批判が相次いでいる。

   違法な「白バス」の疑いも浮上する中で、高校側は、運転手へのバス会社の手当と見られる封筒が見つかったと明かした。しかし、「責任転嫁ではないか」との声も上がっている。新潟県の大学・私学振興課は、「部活顧問だけでなく、校長ら管理職も契約内容を確認してほしい」と問題点を指摘している。

  • 貸し切りバスと考えていた?(写真はイメージ)
    貸し切りバスと考えていた?(写真はイメージ)
  • レンタカーと認識せずと説明(写真はイメージ)
    レンタカーと認識せずと説明(写真はイメージ)
  • 貸し切りバスと考えていた?(写真はイメージ)
  • レンタカーと認識せずと説明(写真はイメージ)

高校側は、運転手への手当とみられる封筒を暴露

   北越高校は2026年5月10日、2度目の会見を行い、男子ソフトテニス部の顧問も初めて顔を出し、事故の状況を説明した。

   バス会社「蒲原鉄道」(新潟県五泉市)は、別の会見で、高校から費用を安くするためのレンタカー使用を持ちかけられたとしたが、高校側は、貸し切りバスだと考えていたとして明確に否定した。顧問は、バス会社からこれまで3回のレンタカー使用を事後確認し、請求書に「レンタカー代、人件費」と明記されていたことを明らかにしたが、「総額を確認するだけで、見逃していた」と説明した。白ナンバーだったことについても、「自分では確認しなかった」と述べた。

   バス会社が高校側に渡す必要がある運送引受書も、高校側は持っていなかったことも明るみに出た。

   その一方で、高校側は、バス会社が白バスに関与したとも受け止められるような状況を示唆した。回収した荷物から、運転手への手当と見られる3万3000円入りの封筒が見つかったとし、その表には「手当」「高速はカードにて」などと書かれていたとも報告した。封筒は、証拠品として警察に提出したという。

   とはいえ、高校側は、数年前からレンタカーでの遠征が常態化していたとも報じられている。朝日新聞や共同通信の報道によると、高校とバス会社とのレンタカー契約がここ1年で約30件あったと国交省の調査で分かったといい、部活動の遠征などで多数回レンタカーを使用していた可能性があるとされた。

   ニュースのコメント欄などでは、高校側がずさんな契約をしており、バス会社に責任を転嫁しようとしているのではないかとの指摘も相次いでいる。

貸し切りバス時の契約を「組織的に」確認するよう求める文書を発出

「当日白ナンバーのバスが来たらおかしいと考えるべき」
「行事が安全に行われるよう留意するのは学校の責任」
「部活動の運営体制や移動手段の在り方そのものを見直さなければ」

   高校側が手当とみられる封筒が見つかったと明かしたことについても、「証拠物を勝手に会見で報告するなんて」「どうして警察からの公表を待たないのですか」と批判が出ていた。

   私立高校を所管する新潟県の大学・私学振興課は5月11日、バス会社との契約については高校に確認しているとJ-CASTニュースの取材に答えたうえで、こう指摘した。

「一番大きな問題点は、顧問だけで契約してバスを発注し、手配までしていたことです。顧問単独ではなく、校長ら管理職が契約内容を確認して対応することが必要でした。高校の再発防止策などの確認を進め、状況によっては、指導することも含めて検討したいと考えています」

   7日には、貸し切りバス利用に当たっては管理職を含めて組織的に確認することなどを求める「部活動等における遠征時の安全確保の徹底等について」と題する文書を県内各高校に通知したことを明らかにした。

   高校側が運転手手当の可能性を暴露したことについては、「誰の持ち物か確認する中で見つけたのかもしれません。警察に確認したのかは承知していませんが、その是非については判断しかねます」と述べた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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