磐越道バス事故、運転手の免許証をなぜ取り上げなかったのか? 2か月で6、7回も事故あったのに

   磐越道で高校生21人が死傷した事故で、マイクロバスを運転していた若山哲夫容疑者は、それまで直近の2か月間に6、7回も事故を起こしていた。そんな危険なドライバーがなぜ免許証を取り上げられず、運転を続けられたのか、2026年5月13日放送の「ゴゴスマ」(CBC・TBS系)はリポートした。

  • 容疑者はここ2か月で何度も物損事故を起こしていた(画像はイメージ)
    容疑者はここ2か月で何度も物損事故を起こしていた(画像はイメージ)
  • 現行制度では即座に免許を停止することは難しい(画像はイメージ)
    現行制度では即座に免許を停止することは難しい(画像はイメージ)
  • 容疑者はここ2か月で何度も物損事故を起こしていた(画像はイメージ)
  • 現行制度では即座に免許を停止することは難しい(画像はイメージ)

即座に停止するのは難しい

   若山容疑者は4月末に自分の車で事故を起こし、その2日後に今度は修理業者の代車で衝突事故、さらに4日後にも事故を起こし、磐越道の事故は3回目の事故の5日後だった。ほとんど乗るたびに事故を起こしているような状態だったのだ。ゲスト解説の交通事故鑑定人の熊谷宗徳氏は、「正常な意識状態とはちょっと思えませんね」という。

   なぜ運転をやめさせられなかったのか。コメンテーターの清原博さん(弁護士)は、「このように事故を頻繁に起こすような人が、もう運転すること自体が危険だと判断されたら、免許を停止する制度はあるんです」と説明する。ただ、即座に停止するのは難しいのだという。免許証の発行は警察ではなく、都道府県の公安委員会だからだろうか。

警察は「できるだけのことはするが、完全には止めることはできない」

   若山容疑者が事故車を持ち込んだ修理業者は、警察に「もう乗らないほうがいい。どうにか止められないか」といったが、警察は「できるだけのことはするが、完全には止めることはできない」という説明だったと話している。

   熊谷氏は「死亡事故だとか、危険な、明らかに免許取り消しになるような事故を起こした場合、(警察の)所属長権限で即座に免許停止とすることができるんですけど、なかなか現実には難しい」と話す。

   重大事故でも停止判断は難しいのに、接触のような物損事故の繰り返しでは点数も減らず、直ちに免許取り上げは難しいということなのだろう。

   司会の石井亮次アナは「頻繁に事故を起こす人に免許をいったん止めるっていうのをスムーズにできるような制度を今回の事故を契機に考えたほうがいいですね」と話した。

   小さな物損事故の繰り返しが重大事故の予兆かもしれない。今回がまさにそうだった。

(シニアエディター 関口一喜)

姉妹サイト