高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ なぜサナエトークン&ネガキャン動画問題は起きたのか 高市首相と秘書を取り巻く面々から読み解く

どうやって1日500本の動画を作るのか

   その次に公職選挙法での問題だ。松井氏は、与野党50人の陣営から動画作成の依頼を受け、うち20人に協力し、他の報道では作成動画は1万本という。しかし、この証言は怪しい。衆院解散決定1月19日から投開票2月8日まで20日間で1日あたり500本というのは凄い量だ。松井氏は、筆者が竹田恒泰氏から聞いた話であるが、これまでも仮想通貨に絡んで現金を億円単位で勝手に集め、竹田氏も危うくトラブルに巻き込まれそうになったようだ。

   ただし、公職選挙法の買収罪または利害誘導罪の適用の可能性はありえる。そのためには、サナエトークンについて、木下氏が密接に関係していたかどうかがポイントだが、今のところ、そのエビデンスはない。

   サナエトークンで一儲けしようと、高市首相の周りに人が群がったが上手くいかなくった中で起きた動画作成事件のように思える。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはしよういち)元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。

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